スマホやタブレットなどに代表されるように、今や私たちの生活に“デジタル”はなくてはならないモノとなりました。
「儲けのしくみ・ビジネスモデル構築の極意」、第56回のテーマは「ガジェット」です。

ガジェットの種類
ガジェットは、「小型で持ち歩きが可能な情報機器」が定義ですが、実際の利用シーンとしては、スマホやパソコンなどに接続可能なものというイメージがしっくりきます。
そんなガジェットにはざっと以下のようなものがあります。

スマートリモコンは、対応するエアコンやテレビなどのリモコンになるスマホアプリです。
紛失防止タグは、昨年発売されたアップルの「AirTag」が有名。
失くしたくないものに予め付けておくことで、紛失の際にスマホなどで発見が可能になるという商品です。
いずれもまだまだ歴史が浅く、今後も新しいカテゴリーが誕生する可能性は十分です。
家電との違い
ガジェットは家電の一部として捉えることもできますが、別カテゴリーと考えたほうが自然です。
なぜなら、少なくとも2つの違いがあるためです。
1つは「移動可能であること」。もう1つが「生活への影響」です。
1つめは、固定して使うか、それとも外出先や移動中などで使うのが前提か、の違いです。
言うまでもなく、冷蔵庫やエアコンは家の特定の場所に固定して日々利用します。
一方、ガジェットは、文字通り「モバイル」が前提。
そのため、全体的に小さくカバンやバッグに入るサイズになっているのがもっぱらです。
2つめが生活への影響。
冷蔵庫やエアコン、人によっては加湿器や除湿機など、それ自体がなくては生活そのものが成立しないのが家電の特徴です。
無理をすればなくても過ごせるのかもしれませんが、熱中症など命や健康への影響を及ぼす恐れも含んでいます。
一方、ガジェットには少なくとも、それがないことによる生活上のリスクはありません。
あるとすれば仕事における生産性への影響でしょう。
もはやスマホやタブレット、スマートウオッチ、ノートPCなどのハードウェアがなければ仕事そのものが成り立ちません(もちろん業務上不要な職種も存在します)。
特にコミュニケーションツールとしてのガジェットはなくてはならない存在と言えます。