問題解決や新しいアイデアを発想するときに欠かせないのが「問い」です。第25回 【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意は、前回に続いて16種類の問いについて事例などを交えながらご紹介します。
前回ご紹介した16種類の問いは以下のようなものでした。

今回は、5つめの「一般化」からご紹介していきましょう。
① 一般化
一般化とは、広く世間に伝わっていることを指しています。
言い換えれば、「常識」のことです。
さらにビジネスに置き換えると、ある商品やサービスにおける「定番」を指しています。
定番商品には、購入者にとっては検討する負担軽減や、購入リスクを下げるメリットがあります。
しかし、提供者側にとっては「独占」されてしまっている状態です。
そうした状態に対峙したとき、ぜひ立てたいのがこの問いです。
果たして、これだけなのだろうか?と。
人は特に差しさわりがなければ、自身の周りにあるものを疑ったりすることはありません。
しかし、だからこそチャンスが隠れているのです。
② 信憑性
数年前まで3万円近い価格帯だった骨伝導イヤフォンですが、ここにきて価格破壊とも言えるような商品が登場しています。
「OPENMOVE」
https://aftershokz.jp/products/bone-conduction-headphone-openmove
骨伝導式のイヤフォンは高い―。
そう何気に感じたとき、腑に落ちない事柄に対してこの問いをぶつけてみるが効果的です。
例えば、
- ・3時間もかかるらしい → 果たして本当にそうだろうか?
- ・○○という食材は硬くて、すぐ腐りやすい → 果たして本当だろうか?
という具合です。
一定の事実として伝えられたことや認識してしまったことに対して、人はなかなか疑問を向けることができません。
しかし、そこにこそ大きなチャンスが眠っています。大多数の人も同じように思っている可能性が高いからです。