③ 両面性

物であれ、事象であれ、物事には必ずその反対側が存在します。

ビジネスの場合、多くのケースで参加するプレイヤーが複数に渡ります。
つまり、そのプレイヤーの数だけ「視点」が存在することを意味します。
自分の反対側に存在するもの、その立場に視点を変えるための問いです。

  • ・利用者側ではなく、運用側から見たらどうだろうか?
  • ・運用側ではなく、仕入先から見たらどうだろうか?

例えば、昨今厳しい状況に置かれている「新聞」。
そのプレイヤーは、「新聞社」を始め、新聞販売店、印刷会社、広告会社などが当てはまります。

新聞というビジネスを新聞社の立場だけで捉えるのではなく、新聞販売店や広告会社の視点で見た時、どうなるだろう、どのような可能性があるだろうと問うのです。

さらに索敵範囲を広げ、「他業界」や「新聞を購入しない人や企業」などの視点から見たとき、果たしてどのように映るのか、どう見えるのか、それを問い直すことで、当事者である自分だけの視点を超えた発想が生まれるのです。

④ 時間

この問いには2つの側面があります。
1つは、「いつから始まったのか」。
もう1つは、「どのような経緯を経てきたのか」です。

どのようなビジネスであっても、必ず始まりがあり、相応の歴史を持っています。
例えば、今や必需品となった「スマートフォン」。
まだわずか10年ほどの歴史しかありません。

この問いは、有名な「ライフサイクル」と接続します。
どれほど優れた商品やサービスであっても、ごく一部の例外を除いて、必ずその終わりが存在します。一定の時間が過ぎていれば、当然別の形に置き換わる可能性があることを意味します。

そして、もう1つが、その時間の中でどのような経緯を経てきたのか。
今年に入り一躍ブームとなっている音声SNSは、テキスト→画像→動画→音声と変化と遂げなら、今に至っています。
お気づきだと思いますが、次の流れが存在するのは明らかです。

⑤ 空間

先ほどの「時間」と併せ、いわゆる時間軸、空間軸と呼ばれる問いの切り口です。

  • ・国内では大きなブームになっているが海外ではどうだろうか?
  • ・自社の業界ではどこもこぞって利用しているが、他業界ではどうだろうか?

といった問いを立てることで、「場所」の可能性を見出すことができます。

例えば、近年、観光立国と併せて、日本食の海外展開が国を挙げて進んでいます。

「農林水産物・食品の輸出拡大を後押しする食産業の海外展開ガイドライン」(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/guideline.html

空間軸は、国内⇔海外だけではありません。
上述のとおり、他業界という切り口も大きな可能性を秘めています。
例えば、車用品大手のオートバックスは“ガレージウェア”という切り口でアパレルの世界に参入しています。

「GORDON MILLER」
https://gordonmillermotors.com/?srsltid=AfmBOopsjgoc4ydcpaHGRVQIUIghAw6HuGe5m2WZLbWt65SU_R9nmx18

他業種からの参入には既存プレイヤーにはない、独自の切り口で大きな差別化を図りやすいことからアパレル以外にも食品分野、金融分野などへの参入も相次いでいます。

 

以上、10番目までご紹介しました。
次回は残り6つの問いについてご紹介していきます。


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