似たようなアイデアしか出てこない―。この問題を解決してくれるのが、「問い」です。第24回【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意は、想像を超えるアイデアを生み出すための「問い」をご紹介します。

令和3年、早くも2カ月が経過しました。
新型コロナウィルス感染症に対するワクチンの接種も始まり、7月には全国民に広がるとのニュースも出始めました。
1年以上にわたる騒動にもようやく終わりが見えてきましたが、一方で、大きく様変わりした私たちのライフスタイルはそのまま定着しそうな雰囲気です。
結果、これまで通用していたビジネスモデルが機能しにくくなり、今、新たな発想が求められています。

今あるモデルをアレンジする、全く異なるビジネスを生み出す。
いずれにせよ、新しいビジネスを発想する際に悩ましいのが、「どう考えればいいのか」です。闇雲に考えてもなかなかこれだという答えは出てきません。
そこで、第24回【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意は、発想の枠を大きく拡大する「問い」についてご紹介していきます。

問いの効果

いいアイデアが浮かばない理由はさまざまありますが、中でも最も大きな原因となっているのが、私たちが過ごした学校生活です。
予め答えが用意されていて、それを覚え、試験で答える。私たちにはこの習慣が根強く残っています。
結果、いきなり答えを探そうとしても、記憶の中の似たようなものしか出てこないのは自明です。

そこで効力を発揮するのが「問い」です。
「問い」は、当然ですが「答え」のように制限がありません。つまり、「なんでもあり」です。
答えそのものを探そうとすると、早々に行き詰りますが、「問い」にすることで「思考の範囲」を大きく拡大させることができるのです。