今の時代、ITインフラは仕事を効率よく進めていく上で欠かせないものです。本記事では、IT環境の基盤であるITインフラの概要を解説し、それを構築・運用する際のポイントを紹介します。
本記事では、ITインフラの概要を解説したあとで、ITインフラを構築・運用する際の注意点を紹介します。
ITインフラとはIT環境の基盤のことで、社会における電気やガスのようなポジションを担っています。
ITインフラの構築は、企業や従業員が業務を効率よく進めていく上で重要です。
本記事は、ITインフラについて基本的なことから解説しているので、ITインフラについてあまりわからないという方にもおすすめです。
ITインフラとは
ITインフラとは、業務をITの面から支える、基盤となるシステムのことです。
具体的には、PCなどの端末やネットワーク回線、WindowsやmacOSなどのOSのことを指します。
ITインフラを整えておくことで、ハードウエアの故障や障害発生が起きる可能性を減らせ、機密情報の漏洩やデータ改ざんなどが防げるようになります。
アプリケーションとインフラストラクチャーに分けられる
ITインフラは、「アプリケーション」と「インフラストラクチャー」の2つに分けられます。
インフラストラクチャーという土台があり、その上に自分で好きなようにカスタマイズできるアプリケーションが乗っているというイメージです。
- アプリケーション
アプリケーションとは、ITサービスの利用者が実際に操作するために作られたソフトウエアのことです。
たとえば、業務で利用しているメールソフトや文書作成ソフトなどが当てはまります。
前述したようにインフラストラクチャーという土台ありきですので、アプリケーション単体での利用はできません。
- インフラストラクチャー
繰り返しになりますが、インフラストラクチャーはITインフラにおける土台部分で、たとえばPCなどの端末やインターネット回線、WindowsやmacOSのようなOSが当てはまります。
インフラストラクチャーの整備は情報の処理速度に直結するので、それにより業務の生産性が格段に向上します。
またインフラストラクチャーは、以下のように「ソフトウエア」と「ハードウエア」の2つにわけられます。
・ソフトウエア
ソフトウエアとは、PCやサーバーなどのコンピュータを動作させるためのプログラムです。
ハードウエアだけでは物質の塊にすぎず、ソフトウエアを組み込むことではじめて操作を可能にします。
ソフトウエアの代表例は、PCに組み込まれるWindowsやmacOS、サーバー用のLinuxやWindows Serverなどです。
・ハードウエア
ハードウエアとは、PCなどの端末やネットワーク回線、ストレージなどのことで、それぞれが連携することでシステムが構築されます。
電源装置やカメラなどのIT機器周辺で必要となる装置や設備も含まれます。
ITインフラを構築する際の注意点
ITインフラの構築は、業務の生産性を向上させる上で重要な過程です。
ITインフラというベースがしっかりしていない限り、運用時に不具合が発生する可能性は高まります。
ITインフラを構築する際のコツや注意点を把握しておきましょう。
1. 社外端末からも利用できる範囲を拡大させる
ITインフラを構築する際に、運用範囲の設定をする必要があります。
企業のITインフラであれば、対象を社内に絞るのか、在宅ワークにも対応できるように社外まで広げるのかというように、運用範囲を決めることが大切です。
利便性を高めることができるので、いつでもどこでも利用できるように、まずは運用範囲を拡大しておくことをおすすめしますが、ただし運用範囲を拡大させることにより、セキュリティ面などのリスクは増すので、より手厚い対策が必要です。
2. セキュリティ対策が必要不可欠である
上記からの続きになりますが、ITを活用する上でセキュリティ対策は重要です。
ITを活用することによって情報を一括で管理できるようになりますが、セキュリティ対策が不足していると、情報が外に漏れだすリスクが高まります。
機密情報や個人情報の流出は企業の信頼を失うことにつながるので、万全なセキュリティ対策を心がけましょう。
前述したように、運用範囲を社外端末まで拡大していた場合は、社内システムにアクセスできる端末を一部に制限したり、パスワードをより強固なものに更新したりというような対策が必要です。
また、社外環境で社内システムにアクセスする際には、他人からPC画面を覗かれないようにするといった個人の意識でできる対策もあります。
ITインフラを運用する際の注意点
ITインフラの構築を終えると、次は運用が始まります。
ITインフラの運用時の注意点を、3つ紹介します。
1. サーバー障害が起きたときの対応をマニュアル化しておく
長期間にわたって運用していくことになるので、障害などが起きることもあるでしょう。
障害発生時の対応が遅いと、業務に大きな影響が出るので、結果として企業の利益や信頼を損なってしまいます。
障害発生時の対応をマニュアル化し、スムーズに復旧できるようにしておきましょう。
2. 負荷を分散することでサーバー負担を軽減させる
1台のサーバーで運用している場合、アクセス数増による負荷増大や突発的なハードウエアの故障などにより、サーバーがダウンする可能性は高まります。
サーバーを複数設置して負荷を分散させることで、安定した稼働を確立すべきです。
またいくつかのサーバーを活用することで、データのバックアップも取れるので、1つのサーバーが完全に動かなくなったときのリスクヘッジにもなります。
複数のサーバーを利用するとたしかにコストは増しますが、リスク分散のためには必要だと考えましょう。
3. ネットワークの管理・監視を必ずする
ネットワークを常に快適に利用できる環境作りこそが、業務の生産性を高めるためには重要です。
ネットワークを快適に利用するためには、故障や機能低下が起きていないかどうかを常に監視する必要があります。
そのためには、監視システムを導入したり、ITインフラに強い人材を確保したりが必要です。
また、監視システムによって事前に障害を検知し、社内のITインフラ人材が対応できると、障害が起きてから外部の人を呼ぶよりも格段に早い障害対応が可能になります。
まとめ
本記事では、ITインフラの概要を解説したあとで、ITインフラを構築・運用する際の注意点を紹介しました。
ITインフラとは、業務をITの面から支え、基盤となるシステムのことです。
最後に再度まとめると、ITインフラはアプリケーションとインフラストラクチャーに分けられ、インフラストラクチャーという土台の上に、自分で好きなようにアプリケーションが乗せられるイメージです。
また、インフラストラクチャーはハードウエアとソフトウエアにわけられます。
ITインフラ構築の際の注意点は2点あり、社外でも活用できるという利便性を得るために運用範囲を拡大すること、セキュリティ対策を充実させることです。
ITインフラ運用の際の注意点は3点あり、サーバー障害がおきたときの対応をマニュアル化しておくこと、負荷分散装置を設置することでサーバーの負担を軽減させること、ネットワークの管理・監視を必ずすることです。
少子化などで、今後はさらなる労働力不足に直面するだろう日本企業にとって、業務をいかに効率良く進められるような体制が整えられるかは、大きな課題です。
ITインフラをうまく構築・運用して、業務効率化を実現していきましょう。
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