今の企業活動で重要なのがITソリューションです。初耳という人にも知っているという人にも、あらためてその基礎知識から注目すべき理由や事例までを詳しく解説します。
最近テレビのCMでもよく耳にする「ITソリューション」について、知っているでしょうか。
また、そのITソリューションによってなにができると思いますか?
今後、各企業で必要不可欠となるであろうIT業界注目のITソリューションについて、まとめました。
ITソリューションとは?意味を解説
「ITソリューション」とは、ITによってクライアントが抱える問題を解決していく意味を持ちます。
また、問題解決のために提供される情報システムを指すこともあります。
例えば、社内システムを統合したり、顧客のデータベースを作成したり、既存のシステムを刷新するなどの問題をITテクノロジーを駆使して解決することを指します。
つまりITソリューションとは、ひとくちでは言えないぐらい大きな意味合いを持つ言葉なのです。
そもそもソリューションとは問題解決のことを指している
そもそも「ソリューション」とは、単純に問題解決のことを指しています。
つまり、ITソリューションとソリューションでは、少し言葉のもつ意味が異なります。
ソリューションもクライアントの企業が持つ問題を解決していくことを意味するのですが、当然企業の抱える問題は、ITだけに限りません。
たとえば企業は、売上アップという目的において、経費の削減方法、業務の効率化、社員同士の競争力の向上、内部統制の整備などの多種多様な問題を抱えています。
つまりこれらを一つ一つ丁寧に解決していくことを、ソリューションと呼ぶのです。
ITソリューションはITによる問題解決
説明のためにちょっと回りくどい話にはなりましたが、つまりソリューションと異なり、ITに関する問題を解決するという意味合いを持つのがITソリューションです。
具体的には、たとえば社内システムの改善、顧客データの整理、現に企業で使用しているシステムの効率化などの問題を解決するなどがあります。
これらの問題を、IT人材を起用し、ハードウェア・ソフトウェアに関するIT技術を駆使することにより、解決へとつなげていきます。
その意味で、ITソリューションは現代のビジネスに不可欠なものであるといえます。
企業におけるITソリューションの事例紹介
実際にあったITソリューションの事例にはどんなものがあるのでしょうか。
- スマートフォンで渉外の効率をアップさせた「さわやか信用金庫」
- ファン目線で横浜スタジアムをリニューアルした「横浜スタジアム」
- 魚市場をテクノロジーによって電子化させた「宮古漁業協同組合」
の事例を、順に詳しく見ていきましょう。
スマートフォンで渉外の効率をアップ
IT技術を積極的に取り入れ、有効活用する「さわやか信用金庫」で、2012年に渉外に使用していた携帯電話をandroidにし、ブラザー社のモバイルプリンターを導入した事例となります。
今まで、さわやか信用金庫の渉外担当者は社用携帯としていわゆる「ガラケー」で業務を行っていました。
そこでandroidのスマホを導入することにより、操作性を向上させ、業務の効率をアップさせました。
更に、スマホとモバイルプリンターを現場で連携することで、受領書や領収書などの書類をすぐにプリントアウトできるようになり、顧客からスムーズな取引ができたとの評判を得ています。
ファン目線で横浜スタジアムをリニューアルした
プロ野球チームの横浜DeNAベイスターズのホームスタジアムとして、野球ファンや地元民から熱い支持を得ている「横浜スタジアム」。
この横浜スタジアムの、メインスコアボードの全面リニューアルを行った事例です。
ファンや地元民からの更なる支持を得るため、経営者目線ではなくファン目線で考え、クライアントである横浜DeNAベイスターズとも何度も打ち合わせを実施し、一つ一つ問題を解決していったそうです。
具体的には、多彩なコンテンツを高画質かつタイムリーに表示できるフルハイビジョンシステムを導入し、スタジアムのエンタテイメントが楽しめる仕組みづくりを行いました。
またメインスコアボードだけではなく、放送室なども含めたスタジアム全体の課題解決にも取り組んでいます。
魚市場をテクノロジーによって電子化させた
岩手県宮古市にある「宮古漁業協同組合」。今までは手書きで行われていた取引を、タブレットを導入して電子化した事例です。
漁業組合では、タブレットを使用する際に水濡れや床に落として壊してしまうリスクがありました。
そこで、水に強く、持ち運びに便利で壊れにくいタブレット端末を導入しました。
更に、そのタブレットに業務支援システムを導入することで、漁協の作業コストを大幅にカットし、手書きで起きがちな誤記入などのヒューマンエラーの防止につながっています。
ITソリューションが注目される理由
ITソリューションが注目される理由には、時代の背景があります。
- インターネットの普及
- ビジネス課題の複雑化
- 予算削減・人員削減
これらが主な理由となることが多いです。それぞれ解説します。
インターネットの普及
現在のインターネット普及率は目覚ましいものがあります。
しかし実は、社内LANのみを用いて業務を行っている企業は今もまだ存在します。
そうした企業がITソリューションを活用するためには、まずはインターネットの環境を整備する必要があります。
システムやセキュリティなどの技術にも、インターネットは欠かせません。
インターネットが世の中に普及していないと、ITソリューションで企業や従業員が抱える問題を解決できないわけです。
ビジネス課題の複雑化
IT技術やAIなどが発展するのに伴い、クライアントのニーズも多様になり、クライアントが抱える問題も複雑化しています。
しかも今は、その問題はスピーディな解決が求められます。
そうしたクライアントのニーズに素早くアプローチするために、まずソリューション営業が注目されるようになりました。
ソリューション営業とは、クライアントと対話を重ねる中で、クライアントが抱えている潜在的・本質的な課題やニーズを浮き彫りにし、それに対し効果的な解決策を提供する、提案型の営業スタイルです。
その中で、課題解決のためにIT技術を取り入れるとなるのは、スピーディな解決という意味でも当然の流れでしょう。
予算削減・人員削減
最近のDX(デジタルトランスフォーメーション)がまさにそうですが、コストカットや労働力の削減が、ITやデジタル導入の目的の一つとなるものです。
ITソリューションも、前述したようにクライアントの問題解決が素早くできることに加え、予算と人員の削減も叶います。
特に人員に関しては、今後少子化が進み、労働力が減少していけば、企業はさらなる効率化を求められるのは間違いありません。
その意味でも、ITソリューションは今後ますます求められていくでしょう。
まとめ
ITソリューションというとなんだか難しいと思う人もいるかもしれませんが、単純に言ってしまうと、企業が抱える問題を解決することがその基本です。
これからも発展していくだろうIT技術を駆使し、ITソリューションで効率的かつ安全な企業体制を作り上げていくことが、今後もより重要になっていくでしょう。
また前述したように、ITソリューションで従業員や企業が抱える複雑な問題を解決することは、少子化のような社会問題の解決にもつながります。
そのような意味でも、今後の企業活動の中で、ITソリューションはますます重要な役割を担うようになっていくでしょう。
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