いまや我々の生活に欠かせないサービスや商品を提供している、IT企業。そのIT企業の仕事とはどんなもの?またIT企業で働くのに向いている人とは?解説します。
本記事では、IT企業について解説し、IT企業の具体的な職種や、IT企業で働くのに向いている人を紹介します。
ひとことでIT企業といっても多くのカテゴリや職種があります。
IT企業への就職や転職を考えている人は、知っておいて損はないと思います。
IT企業とは?
ITとは「Information Technology」の略で、日本語に訳すと「情報技術」となります。
つまりIT企業とは、コンピュータやインターネットなどの情報技術に関するサービスや商品などを提供する企業のことです。
そのIT企業は、提供しているサービスからいくつかのカテゴリに分けることができます。
ソフトウェア、ハードウェア、情報処理の3つのカテゴリに分けて紹介します。
ソフトウェア系企業
ソフトウェアを扱う企業は、主にWebサイトやアプリなどを提供している企業です。
スマホアプリやゲームなど、私たちが生活する中でよく使っているサービスや、会社の勤怠情報や会計面を管理するためのソフトウェアなどを作っています。
ソフトウェア企業の代表的な例
- Microsoft
- オラクル
- サイボウズ
ハードウェア系企業
ハードウェアを扱う企業も、私たちの生活と密接に関わっています。
毎日使っているスマートフォンやPC、モニターなど、目に見える家電や機械・装置などを製造している企業です。
ハードウェア企業の代表的な例
- Apple
- ソニー
- DELL
- NEC
情報処理系企業
情報処理を扱う企業は、「SIer」とも呼ばれ、企業向けのサービスを提供しています。
SIerとは、「System Integration(システム・インテグレーション)」の略称である「SI」に、「〜する人」という意味のerをつけたものです。
顧客企業の業務上の課題を解決するために最適なIT活用方法を提案し、運用も行います。
顧客企業の使用する情報システムの、企画から運用・保守までを一貫して請け負うことが多いです。
情報処理系企業の代表的な例
- NTTデータ
- オービック
- アクセンチュア
- 大塚商会
IT企業の主な職種
IT企業で働く上で特徴的な職種がいくつかあります。
マーケティングやクリエイティブ系などには他にも職種はありますが、今回はその特徴を含めて6つの職種をピックアップして紹介します。
1. システムエンジニア
システムエンジニアは、システム設計・開発・テストなどを行う職種です。
プログラミングの仕事と混同されがちですが、システムエンジニアはその前段階の設計図を作る仕事といえます。
どのようなシステムを作るのかを考え、それに必要な設計図や、人員・予算などを設定し、開発にかかわる人たちに指示を出します。
2. ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、保守管理などを行う職種です。
パソコンを利用してデータの送受信を円滑に進めるための環境を作り上げ、それを保守することを任されます。
ネットワークにトラブルが生じた場合には、迅速かつ正確な対応が求められます。
3. セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、サーバーや情報セキュリティに特化した業務を行います。
サーバー保守のためのシステム設計や運用をしたり、システムを安全に運用するため、システム内の脆弱性を早期発見し、対策することを任されています。
企業内の機密情報や個人情報に触れることも少なくないため、情報漏洩に注意をする必要もあります。
4. プログラマー
システムエンジニアの設計に基づいてプログラミングを行うのが、プログラマーです。
プログラミング言語を用いて、ソフトウェアやシステムなどを開発します。
使用するプログラミング言語は多数あるため、知識と技術をアップデートし続けることが求められます。
また一般的に、プログラマーとして経験を積んだ後にエンジニアになっていくキャリアパスが多いです。
5. ITコンサルタント
そもそもコンサルタントとは、顧客の課題を解決する職種です。
ITコンサルタントは、顧客の課題をIT技術を用いてサポートします。
顧客の経営戦略に沿って、システムの最適化などの提案する、提案型営業のような立ち位置です。
6. Webデザイナー
Webデザイナーは、クライアントからの依頼を受け、Webサイトのデザインを行う職種です。
Webサイトの見やすさや使いやすさを考えて、レイアウトやコーディングを行います。
デザイン力はもちろんですが、クライアントが求めていることを理解する能力も必要です。
IT企業に向いている人とは?
次に、IT企業で働くのに向いている人の特徴を3つ紹介します。
コツコツがんばれる人
IT業界は、他業界と比べて技術の進歩が早いです。
そのため、就職後もITスキルのアップデートを続けることが求められます。
また、プログラマーなどの職種は、地味な作業をコツコツと進めることが多いので、集中力が必要です。
日々勉強を続けたり、長時間の作業でも集中力を保てる人は、IT企業に向いているといえるでしょう。
業界の動向をキャッチできる人
前述した通り、IT業界は技術の進歩が早いです。
常にトレンドを取り入れていないと、需要に合ったサービスを提供できません。
最新の情報をつかみに行く行動力と、さらにつかんだ情報から学ぶ姿勢を持っていることが重要です。
IT業界やIT技術に対して興味をもっていれば、有利になるでしょう。
体力や集中力に自信がある人
IT業界は、意外と体力も必要とされます。
システムにトラブルが起きたときや、納期が迫っているときなどは、長時間の作業が求められることも珍しくありません。
また例えばプログラミングは、少しでもミスがあるとエラーが発生して正しく表示されないため、正確な作業を継続して行う必要があります。
集中力も求められるのです。
まとめ
本記事では、IT企業の職種、IT企業で働くのに向いている人の特徴について解説しました。
IT企業とは、コンピュータやインターネットなどの情報技術に関するサービスを仕事とする企業のことです。
IT業界といっても、提供しているサービスは様々です。
職種についても様々で、クライアントの対応からシステムの運用まで分担されているので、IT企業に興味がある人は、事前に自分がやりたい業務を決めておくと良いでしょう。
本記事を読んで、IT企業に関心を持っていただけたら幸いです。
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