先日、実に8年ぶりに海外旅行をしてきました。家族で台湾へ3泊4日です。免税店について息子に質問されて、実はあまり分かってなかったので改めて調べてみました。
子どもが中学生になってからは部活や塾などで海外旅行をしていなかったのですが、コロナも落ち着いてきたし、4日間くらいなら家族の都合も合わせられるだろう、と先日台湾旅行に行ってきました。
こんなに円安の中での海外旅行は、記憶の中では初めてです。
海外旅行のお楽しみの一つと言えば「免税店での買い物」ですが、果たしてお得なのでしょうか。
「TAX FREE」の免税用レジでは何が行われている?
ドラッグストアなどに免税店があるのをよく見かけますよね。
「TAX FREE!」と大きく書かれているレジがあり、外国人が並んでいます。
あのレジでは何が行われているのでしょうか?
日本人だと免税にならなくて、外国人なら免税になるのでしょうか?
そもそも、「消費」税とは「日本で『消費』するもの」にかかる税金です。
厳密に言うと、ノートを購入した場合、ノートを手に入れたことに対して税金がかかるのではなく、日本でノートを「使うとき」に税金がかかるのです。
ただ、使ったときに税金を徴収するなんて現実的ではないので、「ノートを買うということは、つまりノートを使うということでしょう」という前提で、購入したときに税金がかかるわけです。
逆に、外国人が購入したとしても日本で使うものには消費税がかかります。
購入者は、出国前に免税品を他人に売ったり渡したりしてもいけません。
その人が帰国してから外国で使う(日本で消費しない)から消費税がかからない、免税になるわけです。
ということで、免税店での手続きを調べてみました。
簡単に言うと、
- 購入者(外国人)がお店でパスポートを見せる
- お店は「非居住者」であることを確認
- 免税品を渡す(消費されないように指定された方法によって包装)
- お店は国税庁へ購入記録情報を送信(完全電子化)、保存
- 購入者は出国の際に税関にパスポートを見せ、購入した免税品を国外へ持ち出す
という流れになります。
「非居住者」とは外国国籍の人のこと?
さて、「TAX FREE」で購入できるのは「非居住者」ですが、その非居住者は必ずしも外国国籍の人というわけではありません。
まず、外国人でも日本に勤務する方や日本に入国後6カ月以上経過してる方は、「居住者」となります。
逆に日本人でも、外国に勤務・居住している方なども「非居住者」になります。
私の実の妹は、もう10年以上ドイツで働いています。
なので日本に帰国のたびに、日本のドラッグストアで買い物をしているようです。
10%の免税はうらやましいですが、先ほど書いたように、もちろん買ったものを私がもらうわけにはいきません。