社会人の学び直しから転職までをまとめて支援する新たな制度を、政府は2023年度中に始めるそうです。希望者は民間の講座を割安で受講でき、平均24万円の助成金も受けられます。2023年6月現在の情報をまとめます。

昨今の技術革新やビジネスモデルの変化などに対応していくため、社会人になってから新たにスキルを習得する、「リスキリング」が注目されています。

しかし、実際社会人が働きながら必要なスキルを学び、さらに転職活動をすることは容易ではないですよね。

そこで政府は、2023年度中に社会人の学び直しから転職までをまとめて支援する新たな制度をスタートします。

この制度では、希望者は民間の講座を割安な価格で受講することができ、平均24万円の助成金も受け取れるそう。

新制度の対象者は?何を学べるのか?

新制度の対象者は、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトの立場で企業で働いていて、転職を希望している人です。

経営者や個人事業主は対象外となります。

また、教養を学ぶような講座の受講も対象外です。

さらに希望者は、専門家であるキャリアコンサルタントへの相談ができ、職探しの支援を受けることもできます。

受講ができる講座は、プログラミングやビジネススキルなどを中心に、ウェブデザイン・動画編集、医療・介護などがあるとのこと。

講座費用の一部を政府が補助することで、通常よりも割安で受けることができ、最大で1年間受講することが可能だそう。

また経済産業省は、新制度の事業の担い手となる事業者を公募、第1弾として人材会社のアデコなど50社超を採択しています。

この数は今後も増える予定です。

申し込みの詳細については、今後掲載されていくだろう経済産業省や各事業者のWebを確認してみてください。

まとめ

政府は、今後3年間で約33万人の転職を後押しすることを目指しています。

またこの新制度は岸田首相が掲げる看板政策である「新しい資本主義」の一環でもあり、財源として2022年度第2次補正予算で確保した関連事業753億円の一部を充てています。

社会人が自らの意思で学び直しや転職を行えるようにすることで、能力や成果に応じた待遇や報酬が得られる社会を実現したいのが狙いだそう。

社会人の学び直しや転職に興味がある人は、スタートしたら活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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