2022年度の国民年金保険料の納付状況を厚労省が発表した。全額免除・猶予は過去最多だった前年度から減ったものの引き続き高水準、一方で納付率は11年連続で上昇となった。
全額免除・猶予者は606万人と高水準を維持
26日に厚生労働省は、2022年度の国民年金保険料の納付状況を発表した。
所得が低いため保険料の支払いを全額免除・猶予された人は606万人で、過去最多だった前年度から6万人減ったものの依然として高水準を維持している。
全額免除・猶予者は、国民年金加入者の約43%に相当する。
606万人の内訳としては、自ら申請した「申請全額免除者」が240万人、「学生納付特例者」が166万人、「生活保護などの法定免除者」が143万人などとなっている。
コロナ禍で収入が減った自営業者・個人事業主などを対象に、保険料の支払いを全額または一部免除・猶予する特例を導入したことも影響しているとみられる。
納付率は76.1%で11年連続上昇
一方で、保険料納付率は前年度から2.2ポイント増の76.1%となり、11年連続で上昇。
厚生労働省によると、この納付率の上昇には、督促や相談窓口の強化に加え、e-Taxやスマホ決済による納付方法の多様化も寄与しているという。
(参考:https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/toukei/dl/k_r04.pdf)
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