簿記試験の当日は、準備不足で焦ることのないよう、事前に必要な持ち物をしっかりと確認しておくことが大切です。本記事では、簿記試験の当日に確実に持参しておくべき持ち物と、準備のポイントについて紹介します。

この記事の目次

簿記試験当日に必要なもの

簿記試験当日に必要なものは、ペーパー試験とネット試験では異なります。

以下に比較した表を作成いたしました。

持ち物項目 ペーパー試験 ネット試験
受験票 必須 不要
身分証明書 必須 必須
筆記用具 必須 不要(貸出あり)
腕時計 必須 任意
電卓 必須 必須
マスク 必須(状況による) 必須(状況による)
現金 任意 任意
スマホ 任意 任意
参考書 任意 任意
防寒具 任意 任意

受験票

ペーパー試験の場合、受験票は簿記試験当日に必携です。

受験票には受験者の氏名、受験番号、試験の日時や会場など、試験当日に必要な情報が詳細に記載されていますので、必ず持参してください。

ただし、もし忘れた場合でも試験を受けることは可能です。

受験票を忘れたとしても参加できるように、受験番号はノートなどに控えておきましょう。

また、受験票を紛失した場合は再発行の手続きが必要となることもあります。

そのため、試験前日には受験票の所在を確認し、当日は忘れずに持参しましょう。

一方で、ネット試験の場合は受験票は発行されません。

予約完了メールや、払込確認メールを当日、テストセンターのスタッフに見せられる状態で持っておいたり、払い込み時に入手した領収書を紙の状態で持参するなど、受験資格があることを証明できる資料の準備をしておくといいでしょう。

身分証明書

試験会場では受験者が本人であることを確認するために、身分証明書の提示が求められます。

身分証明書として認められるものは、運転免許証、パスポート、学生証、社員証など、氏名、生年月日、そして顔写真が確認できる公的なものです。

ただし、万が一身分証明書を持参していない場合でも、スタッフに事情を相談し受験が可能になる場合もあります。

もし身分証明書を忘れてしまっても、あきらめずに相談してみましょう。

試験前日には身分証明書の所在をしっかり確認し、当日は確実に持参してください。

また、有効期限が切れていないか、写真が最新であるかもチェックしておくと安心です。

電卓

計算作業を効率的に行うために、電卓を必ず持参してください。

しかし、試験では関数機能を持った電卓は使用できません。

印刷機能やメロディー機能、プログラム機能、辞書機能は認められていません。

また、電卓の電池が切れないように新しい電池に交換するか、予備の電池を持参することも考慮すべきです。

試験中に電卓のトラブルが発生すると計算に時間がかかり、試験の進行に影響が出る可能性があるため、事前の確認と準備が不可欠です。

筆記用具

ペーパー試験の場合は、筆記用具の持参は必須です。

試験に持ち込める筆記用具はHBまたはBの黒鉛筆、シャープペンシルになります。

解答の修正や計算時のメモ書きにも使用しますので、複数本持参して予備とすることが賢明です。

また、誤答を修正する際には消しゴムも必要となります。

筆記用具のトラブルを避けるため、試験前日には必ず動作確認や芯の補充をしておきましょう。

一方でネット試験の場合は筆記用具が不要です。

テストセンターから貸し出されたボールペンを使用することになります。

腕時計

試験会場によっては壁掛けの時計が設置されていない場合もあるため、できるだけ腕時計は持参しましょう。

ただし、持ち込む腕時計は純粋な時計機能のみを持つものに限定されることが多いです。

スマートウォッチやアラーム、タイマー機能を持つ時計は使用が禁止される場合があるので注意してください。

なお、音が出るものは他の受験者の迷惑となるため、音の出ないものを選ぶか事前に音をオフにしておきましょう。

簿記試験直前の見直し

簿記試験直前の見直しは、焦点を絞り効果的に行うことが重要です。

まず、これまでの学習で苦手と感じた部分や過去問で間違えたポイントを中心に確認しましょう。

短時間での効果的な学習を目指すため、詳細な内容よりも大枠の理解や公式、基本的な仕訳の流れを再確認することがおすすめです。

また、手元にある過去問や模擬試験の問題を数問ピックアップして実際に解いてみることで、実戦感覚を養うのもよいでしょう。

過度な焦りや緊張を避けるためにも自分のペースで確実に知識を整理し、試験に臨む準備を整えましょう。

教材の持ち込みも可能

簿記試験直前の見直しは、試験会場への移動中や待機時間を利用しましょう。

会場への教材の持ち込みは可能なので(試験中はカバンなどにしまう必要あり)、より具体的な内容の確認や不安点の解消が行いやすくなります。

簿記の基本的な仕訳や計算方法、特定の取引の処理方法など、自分が不安に感じるポイントを中心に教材を選んで持参すると良いでしょう。

また、コンパクトなハンドブックやチェックシート形式の教材は、移動中や短時間での確認に適しています。

最後の見直しは自分の知識を確認し、自信を持って試験に臨むための大切な時間です。

適切な教材を持参して、効果的な見直しを行いましょう。