会計業界の良書をセレクト、著者にその見どころを直撃する「会計人ライブラリー」。今回は、製造業・医業を中心に開業支援・税務顧問を担いつつ、経営者や副業サラリーマン向けの節税セミナーを実施してきた神戸のよこた税理士事務所・横田秀作代表の『知らないと損をする税金の話』をご紹介します。

知らないと損をする税金の話知らないと損をする税金の話――副業のプロと税理士がタッグで教えるプロフェッショナルサラリーマンの節税スキル
横田秀作・俣野成敏
(Clover出版・発売日: 2022/8/2)
https://amzn.asia/d/5DzIMT9

著者本人が語るこの本のみどころ

Q. 本を書こうと思ったきっかけはなんですか?また、メインのターゲットについて教えてください。
A. 実務において、本格的に副業をされている会社員から税務相談を受ける機会が増えてきたことがきっかけです。
メインターゲットは副業をしている会社員で、そもそも税金にまつわる書籍も多くはないので需要があるのではと思い、副業のプロとして多くのセミナーやコンサルティングを行っている俣野氏とタッグを組むことを決断しました。

Q. 本の一番のアピールポイントは?
A. アピールポイントは、副業会社員の方からしばしば受ける相談内容に対して、「一流」「二流」「三流」の切り口で簡潔に結論を述べているところです。
世間で言われているような節税方法について、経営者は税金面のみならず多角的に判断すべきだと思います。
その点で、税理士が著者の他の節税本では見ることができないような結論が、この本にはあると思っています。

Q. 本を読んだ読者に、どんな変化が起きてほしいと思いますか。
A. 副収入を得るため副業を始める方がほとんどだと思いますが、これまで会計や税金について無関心だった会社員が個人事業主として直面する課題を、この本を通して少しでも解決してもらえたらうれしいです。
実際読者の方からは、「一番大きな不安が解消して、副業を始める決心が付いた」というお声をいただいています。

Q. 特におすすめしたい章はありますか。理由もあわせて教えてください。
A. 1章です。副業といっても、所得区分の観点で見ると複数に分かれます。
それぞれ税金の計算方法が異なるので、それを知らなかったという理由だけでせっかく得た副収入を減らして欲しくありません。
この章では、どの所得区分を選び、どのような手続きを踏めばいいかを解説しています。

Q. 自著以外で、おすすめしたい税務・会計本を教えてください。
A. 『令和改訂版 フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。』
きたみりゅうじ
(日本実業出版社)

Q. なぜその本をおすすめしてくださいましたか?
A. 会話形式で解説されていて、初心者でもスラスラ読めて分かりやすいです。
税務署に提出する書類の書き方まで具体的に説明してくれているため、これから個人事業主として副業を始める方にとっては有用な一冊になると思います。

著者紹介

よこた税理士事務所・知らないと損をする税金の話

氏名 横田秀作
プロフィール 神戸大学大学院機械工学専攻を修了後、富士ゼロックス(株)に入社。複合機の技術・商品開発に従事し、社長賞を2度受賞。
モノづくりを通したコスト感覚を活かして、コンサル型税理士を志し退職。
その後4年間で、税理士資格及びMBAを取得しながら実務経験を積む。現在はよこた税理士事務所の代表を務める。
事務所・法人のご紹介 よこた税理士事務所
製造業と医業を中心に開業支援・税務顧問に数多く関与。
その他、経営者向けの節税セミナーや副業サラリーマン向けの節税セミナーを実施。