会計業界の良書をセレクト、著者にその見どころを直撃する「会計人ライブラリー」。今回は、暗号資産(仮想通貨)・NFTに特化した大阪のカオーリア会計事務所・藤本剛平代表の共著『事例でわかる!NFT・暗号資産の税務(第2版)』をご紹介します。
事例でわかる!NFT・暗号資産の税務(第2版)
泉 絢也、藤本 剛平
(中央経済社・発売日:2023/11/30)
https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-47831-4
著者本人が語るこの本のみどころ
Q. 本を書こうと思ったきっかけはなんですか?また、メインのターゲットについて教えてください。
A. 暗号資産・NFTに関する税務は難解な技術用語や、法律や通達等でカバーされていない取引が非常に多く、納税者、税理士、税務署の多くの人がどのように申告をすればいいのかわからない状況でした。
わたしたちには、実際に実務に触れ、お客様などの様々な人との出会いをもとに得た知見があります。それを共有することで一人でも多くの人を助けることができるなら、と執筆を決意しました。
メインターゲットは、暗号資産・NFTの税務で悩む人全員ということになります。
Q. 本の一番のアピールポイントは?
A. 暗号資産・NFTに関する税務について、ここまで詳細に書かれた本は他にありません。
共著者の泉先生は税法研究者です。その泉先生のアカデミックな知見から示される暗号資産・NFTの税務の考え方に加え、暗号資産・NFT専門税理士の私が実務を行う上で見えてきたFAQ、法律を見るだけではわからないような実践的な考え方の2つが合わさっています。
暗号資産・NFTの税務の悩みを解消するきっかけにしていただけるはずです。
Q. 本を読んだ読者に、どんな変化が起きてほしいと思いますか。
A. 難解な暗号資産・NFTに関する税務を理解するきっかけになってほしいですね。
税金のことを憂うことなく、暗号資産・NFTへの投資をしてもらいたいです。
また暗号資産・NFTを扱う事業を行う方も、より積極的にビジネスを展開してもらえばと思います。
Q. 特におすすめしたい箇所はありますか。理由もあわせて教えてください。
A. 税理士や税務署の人が最も困るであろう暗号資産・NFTの用語について解説した用語集です。
ほんの数行に過ぎない項目でも何時間もかけて記載したものもありますし、何より私に暗号資産・NFTのことを教えてくださった多くの方々の知見が詰まっています。
これを見ることで、納税者の方の話を少しでも理解する手助けになれば何よりうれしいです。
Q. 自著以外で、おすすめしたい税務・会計本を教えてください。
A. 『調査の現場から見た国際資産課税の実務』
(安永 淳晴/税務経理協会)
Q. なぜその本をおすすめしてくださいましたか?
A. 資産課税の国際税務専門官の最前線に立っていた著者による、豊富な実務経験から得られた知見が非常に読みやすく書かれてます。
私も国際資産課税については初心者だったのですが、現場の調査官目線の考え方や事例をもとにした解説は面白く、とても参考になりました。
著者紹介
氏名 | 藤本 剛平 |
プロフィール | カオーリア会計事務所代表。 武蔵野美術大学映像学科卒業、大阪経済大学大学院経営学研究科卒業。 品川区役所に勤務後、税理士法人勤務を経て独立。 暗号資産・NFT専門税理士として、全国の個人・法人を対象に税務サービスを提供。ウォレット数2,500個超保有者や取引件数30万件超の方の取引をはじめとする、様々な暗号資産・NFTの損益計算・確定申告実績を有し、暗号資産・NFT税金セミナー講師や複数の暗号資産・NFT損益計算サービスの開発助言にも携わる。 |
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