中堅の会計事務所において、「日々の業務は順調だが、採用や定着にどこか不安がある」と悩む経営層は少なくありません。大きな問題が起きていない平時だからこそ、組織の現状を可視化する従業員エンゲージメント調査が有効です。レックスキャリアデザインが行うエンゲージメント調査の効果についてご紹介します。
この記事の目次
吉村明徳
保有資格:キャリアコンサルタント
岡山県岡山市出身。
大学卒業後新卒にて地元信用金庫に就職、法人融資営業として5年間勤務。
融資推進や法人の融資計画立案、事業計画、再生計画の立案に従事(実績:個人業績表彰を受賞)。
金融機関での営業経験を基にベンチャー企業に転職後、創業支援や企業向け研修サービス事業を中心とした新規事業の立ち上げを行う。
自身でも執行役員兼事業部統括責任者として社内の新卒および中途採用などの採用業務や入社後の社員教育に従事。
その後2020年に県内企業30社に人事・労務コンサルティングサービスを提供する株式会社おかやまキャリアデザイン(住所:倉敷市)を創業(実績:令和4年度倉敷市委託事業「伴走型キャリア形成支援事業」受託)。2024年、株式会社レックスアドバイザーズに事業譲渡にて参画。
レックスキャリアデザイン
従業員20人前後の会計事務所の所長やリーダー層から、よくご相談いただくのが以下のような状況です。
・日々の業務は滞りなく回り、スタッフから大きなトラブルや不満は出ていない
・しかし、採用活動を行ってもなかなか応募が集まらない
・現在の体制も『マイナス1人分』くらいの状態が続き、余裕がない
今すぐに経営を揺るがすような問題は起きていないものの、今後の採用や組織拡大・成長を見すえた際に、漠然とした課題を抱えている事務所は多いのではないでしょうか。
会計事務所に潜む「見えにくいリスク」
表面上は問題ないように見える組織で、なぜこのような課題感が生じるのでしょうか。そこには、会計事務所特有の要因が存在します。
・多忙による対話不足
繁忙期や日々の業務に追われ、経営層とスタッフがキャリアや評価についてじっくり対話する機会が不足しやすい。
・スタッフの本音の埋没
「評価基準やキャリアパスが分かりにくい」「将来の方向性に不安がある」と感じていても、小規模・中規模の事務所では誰に相談するべきかがわからず、本音を胸の中にしまい込む傾向がある。
表面上は円滑に稼働しているように見えても、内部では目に見えにくい不満や将来への不安が密かに蓄積されているケースが多く見られます。
問題の表面化を待たずに点検する重要性
離職が発生してから、あるいは具体的な訴えがあってから慌てて制度や環境を見直しても、対策としては後手に回ってしまいます。
人材獲得の競争が激化する現代において、大きなトラブルがない平時の段階で組織の現状を客観的に可視化・点検しておくことが重要です。
その解決策・最初の一歩として活用されている一つの手法が「従業員エンゲージメント調査」です。
レックスの人材紹介の現場で見えてきた「組織がほころびやすいポイント」
レックスキャリアデザインの母体は、会計プロフェッショナル領域に特化した人材紹介事業を展開するレックスアドバイザーズ。
日々、数多くの会計事務所の採用支援を行うとともに、転職を検討する多くの会計人材(求職者)からリアルな本音や退職理由を直接うかがってきました。
表面上は業務が順調に回っているように見える事務所であっても、転職市場の最前線にいるレックスだからこそ見えてくる会計事務所特有の組織のほころび(ボトルネック)があります。
会計業界の転職現場から見える「ほころびのポイント」
評価基準・キャリアパスの不透明さ
求職者の声:「何をどう頑張れば評価されるのか、給与が上がるのかが見えない」
入社数年目の中堅スタッフが将来像を描けず、他事務所への転職を検討する最大の要因になっています。
トップダウン経営による対話・連携の希薄化
求職者の声:「所長の意思決定は早いが、他部署との連携がなく全社方針も分からない」
経営陣と現場、あるいは部門間のコミュニケーションが不足し、スタッフが「言われた作業をこなすだけ」の受動的な状態に陥ります。
成長実感の乏しさとフィードバックの不足
求職者の声:「日々の業務はこなしているが、指導やフィードバックがなく自分の成長を感じられない」
業務の標準化や教育体制が整っていないことで、成長意欲の高い優秀な人材ほど離職を考えやすくなります。
レックスのノウハウがあるからこそ可能な「事前ケア」
このような「ほころび」は、業界の当たり前として見過ごされがちです。
しかし、採用支援と定着支援を行っているレックスアドバイザーズでは、「どんな組織の状態が離職や採用難につながるのか」という膨大な知見とデータとして蓄積されています。従業員のエンゲージメント調査で問題点を発見するには有用です。
表面化する前のほころびや問題点を事前に特定し、手を打つことが、結果として採用力強化と組織力アップの最短ルートとなります。
【事例紹介】地元密着のA税理士法人で実施したエンゲージメント調査
実際にレックスキャリアデザインが提供する「従業員エンゲージメント調査」を導入した事例をご紹介します。
今回ご紹介するのは、地域密着で長年にわたり中小企業の経営を支え、地域経済の発展を推進してきたA税理士法人のケースです。
エンゲージメント調査を実施する経緯
A税理士法人では、日々の業務は滞りなく回っており、組織として大きなトラブルや目立った不満があるわけではありませんでした。しかし、今後の組織の成長を見すえたとき、「今の組織状態を客観的に把握し、スタッフが本当に働きやすい環境になっているかを点検したい」という経営層の思いから、エンゲージメント調査の実施に至りました。
会計業界特化の設計と「第三者調査」というメリット
一般的な汎用ツールを使ったアンケートでは、単なる従業員満足度の測定に終始してしまい、会計事務所特有の組織課題までは見えてこないことがあります。
レックスキャリアデザインは会計業界・事務所運営の実態を深く理解しているため、業界特有の業務特性や組織構造を踏まえた精度の高い設問項目を設定することができました。
エンゲージメント調査は組織内の部署(経営層や人事など)が実施するのではなく、外部の第三者機関(専門家)が調査・集計を行うという点も大きなポイントです。
社内の人間には心理的ハードルが高くて言いにくい「評価への本音」や「将来への不安」なども、第三者調査であればスタッフが警戒心なく率直に回答しやすくなります。
実際に、A税理士法人でもスタッフのリアルな声や本音が数多く集まりました。
調査で見えてきた「組織のリアルな姿」とエンゲージメント調査の意義
調査結果を分析すると、A税理士法人の強みと課題がクリアに浮かび上がりました。
A税理士法人の強み
非正社員層を中心に、組織への愛着や仕事への誇りが非常に高く、事務所の大きな財産となっていることが判明。
A税理士法人の顕在化した課題
一方で、正社員層(コンサルタント層など)においては、「能力開発の機会」「評価の公平性」「将来の経営方向性への不安」などに課題やギャップがあることが判明。
単なる「なんとなくの不満」ではなく、「どこにほころびがあり、何を対策すべきか」がデータとして可視化されたことは大きな収穫でした。
同時に、「スタッフが心から誇りに思っている強みや評価の高いポイント」も明確になったため、大切に守り抜くべき軸として確認できたことも、経営層にとって大きな安心と手応えにつながりました。
国家資格キャリアコンサルタントが伴走する、レックスキャリアデザインのサポートとは?
A税理士法人の事例のように、従業員エンゲージメント調査は現在の組織の状態を客観的に可視化し、次の打ち手を明確にするための強力なアプローチです。
しかしアンケートの数値や結果が出たあと、「具体的にどう社内制度やコミュニケーションを改善していけばいいのか分からない……」となってしまい、具体的な施策の検討に結び付けなければ意味がありません。
レックスキャリアデザインのエンゲージメント調査には大きな強みがあります。
レックスキャリアデザインならではの3つの強み
国家資格キャリアコンサルタントによる専門的な伴走
在籍する国家資格キャリアコンサルタントが、単なる「数字の集計・報告」にとどまらず、スタッフ個々のキャリアや心理の機微を踏まえた多角的な視点から分析を行います。
調査の実施から「次の具体的な施策」まで一気通貫で見据えた提案
「結果を見て終わり」ではなく、評価制度の見直し、キャリアパスの整備、管理職向けのコミュニケーション研修など、自社の課題に合わせて次にどんな手を打つべきかまでを見通した伴走支援を行います。
会計業界・事務所運営に特化した知見
ベースとしてレックスアドバイザーズが蓄積してきた会計業界での知見があり、数多くの採用・組織支援を行ってきたからこそ、的確な分析とサポートが可能です。
いまの事務所の状態を知ることが、未来の組織の成長につながる
大きな問題は起きているわけではない。けれど、これからの採用や組織の成長のため、何か一歩を踏み出しておきたい――
中堅・小規模の会計事務所にとって、現在の組織の状態を正しく知り、強みを守りながら課題に向き合っていくことは、長く働き続けたいと思える事務所づくりと、強力な採用ブランディングにつながります。
「うちの事務所の現状はどうだろう?」
「一度、組織の状態を可視化してみたい」
と感じられた方は、ぜひお気軽にレックスキャリアデザインへご相談ください。
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