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ニュージーランド公認会計士資格(CAANZ)取得(?)への道【1】:NZ税制の第一印象

同じ島国だからでしょうか、何となく親近感を感じる国ニュージーランド。マーケット的に東南アジア、アメリカと比べて需要が薄いのは承知で、ニュージーランドのニッチな会計情報の発信を始めます。ソースは現地で会計士になれるかを自身で実験している元会計士です。
初回はニュージーランドの会計士へのプロセスと税制の第一印象をざっくりとお届けします。

初めまして。

ただいまニュージーランドで学生しております、宇数賀(うすが)です。
“旅する会計士”なんていうのは大げさでして、只今住む場所すら定まってないので住所不定無職の方がしっくりくるのです。

こちらニュージーランドは日本と比べると、国土はやや小さく、人口は極めて少ないですがゆったりとした時間が流れております。これからは、学生目線でニュージーランドの税金や会計事情をお送りする予定なので現役の公認会計士の皆様のためになるプラクティカルな内容には程遠いことをまず初めに言い訳しておきます。

まず、ニュージーランドで何をしているのかと言うと、ニュージランド(+オーストラリア)公認の会計士資格(CAANZ)を取るべく現地の学校に通っています。はっきりいってかなりローカルな資格です。ワーキングホリデーに来たときの勢いでプログラムに申し込み、「英語の上達と新規分野の開拓を兼ねて」なんて理由をつけて今に至っております。この資格で食べていけるかは分かりませんが、せめて名刺によく分からない資格をつけてやろうかと。CAANZをきっかけに盛り上がる話でもあれば儲けもの…と思っています。

CAANZのプロセス詳細につきましてはCAANZホームページをご参照ください。もちろん英語です。気が向きましたらnoteにでも日本語で詳細をつづろうかなと思っています。ちなみに、私、僭越ながら日本の公認会計士は修了考査までコンプリートしているのですが、ニュージーランドの学校に通っていることでお察しください。はい、例にもれず互換性はありませんでした。

専門学校といっても日本のTAC、大原のそれとは違いまして修士学位の単位をとるために通っています。ニュージーランド政府認定の専門学校(こちらではポリテクニックと呼ばれてます)では修士学位が取得できるのです。大学の単位でももちろん認定されるのですが、コストと期間で考えた結果が専門学校でした。学位に関連した分野に就職するというのがこちらの基本らしく(ちなみに就活時に成績証明も求められることがあるとのこと)、CAANZメンバーへのプロセスもこれに基づいています。もちろん、クラスにはCAANZを目指す学生に限らず、シンプルに経理系へJOBチェンジのためという学生もいます。さらには留学生の受け入れも積極的なので年齢・国籍はまちまち(といってもマジョリティはインド・中国でしょうか)。なので、30過ぎのアジア人が紛れていても浮くことはありません。

まだ、税法のクラスが始まって間もないですが、ニュージーランドの税制の第一印象は極めてシンプル。

上は税法で使っているテキストなのですが、分厚いですねー。

ですが、日本でいう所得税、法人税、消費税などが含まれてB5・約1800ページなのでかなりお得ではないでしょうか。日本のように“◯千円以下は損金に含まれ〜”という細則あまり見られず、原則と判例で膨らんでいる印象です。判例もニュージーランドらしい、個人(独立)志向、プライベート重視のものが頻出するので、ニュージーランドの文化・思考を探る感覚で読めて楽しいです。

申告の仕組みもやはりシンプル。WH時の収入を申告したことがあるのですが、ニュージーランドの税法をよく知らないカタコトの外国人でもニュージーランド国外からオンラインで難なく申告することができました。

ほかの国については知りませんが、日本の税法(+納税システム)って複雑すぎるのでは?という疑が湧いてきております。納税義務は大事ですが、付加価値のつかない申告手続に国総出で貴重なリソースを割くのはもったいないですね。ニュージーランドでは過去に簡素化する大きなムーブメントがあったそうです。ちなみにですが、日本ではまだまだ紙で申告する人もいるし、地域ごとに税率の違う税金もあるよーと言いますとクラスメイトに“What the hell?(なんてこったい)”をいただきました。

判例やシステムについてはおいおいご紹介していきたいと思います。

入学早々、日本とニュージーランドの考え方のギャップと英語での授業に心が折れかけておりますが…。

NZはカフェ文化が発達しています

それでも、ニュージーランドの夏でも過ごしやすい気候とおおらかな人たち、そしておいしいコーヒーのおかげで「ま、いっか」と、何とかやっております。力の続く限り現地情報を発信していく所存ですが、次回、帰国していましたらご愛嬌で(爆)。では。

 

 

著者: 宇数賀けい

季節ワーカー(休業中)

大手監査法人に勤務するもワーキングホリデー(WH)制度の年齢制限が迫り退職。WHビザを持ってニュージーランドへ。滞在期間は1年。帰国後は季節労働を数こなし今はニュージーランドに戻って専門学生やっています。

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