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女性記者のひとりごと vol.57 教育完全無償化

幼稚園が無料になって入所希望者が殺到しても、肝心の「受け皿」が圧倒的に不足しているだろうに。
教育無償化でさらに増加する待機児童をどうするのか。

安倍首相が打ち出した教育完全無償化が話題になっている。
消費税10%への引上げにより増える税収の一部を、教育などの子育て支援に向けるという。
少子化対策を考えるなら、目先の教育費より国の借金返済が先じゃないの?と思う。
「教育」にお金をかけるというと聞こえはいいけど
先送りした借金は結局、今の子どもたちが返していくことになると思うと、
やっぱり借金返済を優先すべきだろう。

もちろん、安倍首相だってそんなことはわかっているはず。
「じゃあ、いま起きている少子化問題はどうするんだ」と言い返されそう。
でもそれを言うなら、「受け皿はどうするの?」と逆に問いたい。
幼稚園が無料になって入所希望者が殺到しても、肝心の「受け皿」が圧倒的に不足しているだろうに。
教育無償化でさらに増加する待機児童をどうするのか。

内閣府の試算によると、0〜2歳児を完全無償化するには4400億円
3〜5歳児だと7300億円が年間でかかるのだとか。
これだけのおカネをかけて果たしてそれに見合った効果が期待できるのか。
「教育費タダにしてくれるなら子ども産もうかな」と思う人がどれだけいるのか。
安倍首相には、教育無償化した先の、そのまた先の、さらにそのまた先の部分まで
わかりやすい言葉で説明して欲しい。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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