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女性記者のひとりごと vol.60 キャリアとノンキャリア

役人にはキャリアとノンキャリアがいる。偉い人と一兵卒などの稚拙な区分はとんでもない勘違い。それぞれの立場でそれぞれの仕事をしているだけのことだ。

国会で官僚が野党議員から吊るし上げられるというシーンを時々見かける。
最近ではモリカケ問題に関する財務省への国会質疑が記憶に新しい。
この手の大舞台で与野党から厳しく追及されるのはたいてい主要ポストに就いているキャリア官僚だ。
役人にはキャリアとノンキャリアがいるということを、この世界に入って初めて知った。
それまでは漠然としたイメージはありつつも詳細はいたって曖昧で、
「どう違うの?」と聞かれて明確に答えることができなかった。
お恥ずかしい話、財務省には財務省キャリアが勤務し、国税庁には国税庁キャリアが勤務し、国税局と税務署にはノンキャリアが勤務しているのだと思っていた。
財務省で働く本省キャリアはほんの一握りで、あの堅固な建物に勤務する職員の大半がノンキャリアであることを知った時は驚いた。
日本という国はノンキャリアの職員で回っているのだなあと思った。
「キャリアは偉い人」「ノンキャリアは一兵卒」などの稚拙な区分はとんでもない勘違いだ。それぞれの立場でそれぞれの仕事をしているだけのこと。
顔馴染みのキャリア官僚が野党議員から厳しい追及を受けているのをテレビで観るにつけ、その背景で動いているノンキャリアの顔がチラつく。
官僚が答弁に詰まるとサッと後ろから資料が手渡される。
膨大な想定問答集を短期間で作るのもまたノンキャリアだ。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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