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女性記者のひとりごと vol.64 商品券とポイント還元

消費増税対策の1つであるプレミアム付商品券、本当に必要なのだろうか.....バラマキの匂いがプンプンする。

消費増税賛成派の私がこんなことを書くのもなんだが、
消費増税時に導入する「プレミアム付き商品券」と「ポイント還元」
どっちがマシだろうかと考えてみた。
「どっちが良いか」ではない。
「どっちがマシか」だ。

プレミアム付き商品券は、購入額に一定額を上乗せして買物できる金券のこと。
一人当たり最大2万5千円分の商品券を2万円で購入できる。
住民税非課税世帯と2歳以下の子どもを持つ世帯が対象だ。

ポイント還元は、クレジットカードなどによるキャッシュレス決済に対し
消費税引上げ幅を超える5%のポイント還元を増税後9カ月間実施するというもの。

いずれも消費税増税後の消費喚起が目的だ。

個人的には「どっちも要らん」と思うのだが
しいて言えば「プレミアム商品券」の方が僅差でマシな気がする。
なぜなら、一過性のものであり、単純だから。
もらった人が使ったらおしまい。わかりやすい。
でも対象者に言わせると、使える地域や店が限られている上、申請の手間もあり「使いづらい」そうな。そりゃそうだ。
受け取った店側にしてみても、現金で払ってもらった方がよっぽどラクなんだろうと思う。

ポイント還元は、そのためのシステムを作らなきゃならないという大きな手間とカネがかかる。
ただでさえ元号変更でバタバタしているというのに…。
多くの人が指摘するように、現金派の人や高齢者には向かないんじゃなかろうか、とも思う。
「ポイント」なんて言われてもピンと来ない人は多いはず。
いわんや自民党案の「マイナンバーカードに貯められる自治体ポイント」などは
「???????」という感じだろう。

消費税増税後の景気対策としては、軽減税率や幼児教育の無償化で十分なんじゃないの?
…と思ったが、政治家のセンセイがたは「それじゃあ足りん」とばかりにせっせと珍案を考え、実現させ、消費増税対策がごちゃついている。
ああ嫌だ、バラマキの匂いがプンプンする。

著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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