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深刻な人材不足の監査法人。採用ターゲットは企業からの出戻り会計士!?

2016年も監査法人では人材不足の状況が続き、他業界への人材流出にも歯止めがかかっていません。そんな状況の中、監査法人が取り組む新しい採用戦略に焦点を当ててみました。

監査法人は依然として人材不足

監査法人の人材不足が深刻だ。大手上場企業の海外展開の加速やIPO準備企業の増加に伴って、監査法人への業務の依頼が増えている。それに対して、監査法人からの人材の流出は激しく、現場での人材不足の加速が止まらない。小規模な監査現場では、人員不足から一人で監査を担当するという「ワンオペ監査」を強いられる公認会計士も。常にギリギリの状態で仕事をしていると、精神的にも参ってくるようで、「転職」が頭をよぎるのも無理のない話。

「一般企業」という隣の芝は青いのか?

そんな公認会計士の転職先として人気なのは、一般企業の経理部門。レックスアドバイザーズに相談に来る会計士の転職希望先として、80%以上が一般企業を志向している。理由を聞いてみると、「安定しているから」「福利厚生が整っているから」「長期勤続できそうだから」と、一般企業に対して良いイメージを持っている公認会計士は多い。

では、実際のところ企業に転職した公認会計士はうまく行っているのか?というと、意外にも企業に転職した公認会計士からの転職相談も増えている。
彼らに聞いてみると、
・経理を始めとした管理部門全般の社内的な地位が低い
・入社時は経理に配属になったが、2年目に総務に異動になった
・仕事が細かく分業化されており、単調な入力業務ばかり
・始業と終業がしっかりと決まっており、時間の融通が利きにくい
・毎日同じ人たちと仕事をしていて、息が詰まる
・福利厚生の制度は整っているが、利用しにくい雰囲気がある
・何をするにも社内調整が必要で面倒な対応にうんざり
・残業が少ないと思っていたがそうでもなかった
など、理想と現実のギャップに戸惑っているコメントも多い。
「隣の芝は青く見える」ということで一般企業に転職するも、専門家集団である監査法人の方が、実は居心地が良いということに改めて気付かされるようだ。

もちろん、企業風土にマッチして長期勤続をしている公認会計士もいるが、馴染んでいる人の特徴としては「公認会計士」であることに拘らないのが共通項だと言える。企業に就職をすると、専門家としての「公認会計士」ではなく、「〇〇株式会社の社員」として、その企業内の総合職としてのキャリアを歩んでいく必要がある。

監査法人の採用ターゲットとは?

人材不足で悩みの尽きない監査法人にとって、監査法人から一般企業に転職し、出戻りたいという公認会計士は喉から手が出るほど欲しい人材だ。ある監査法人のパートナーは、「一般企業に行って馴染めなかった会計士は、監査法人の良さを再認識しているので、やりがいを持って業務に取り組んでくれるので助かる」とも言っている。

一般企業に転職をした会計士から話を聞くと、ここ最近、古巣の監査法人から「戻ってこないか?」という手紙が届くそうだ。しかも監査法人を辞めた際の年収、ポジションを保障するという内容のものもあるのだとか。

一度は一般企業へ転職したとは言え、出戻りの会計士は実力もわかっているので即戦力として期待できる人材であるのは確か。監査法人の採用ターゲットとして人気があるのも納得である。

著者: REX編集部

レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者を始めとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
■公認会計士・税理士・経理の転職サイトREX
https://www.career-adv.jp/

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