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女性記者のひとりごと vol.73 財務省の「上司評価」

自分の人事評価権を持っている上司に辛めの評価ができる職員なんて財務省にいるんだろうか?

財務省が人事評価制度を見直し、「360度評価」制度を導入した。「360度評価」とは、上司から部下のみではなく、部下から上司、同僚からなど、複数の評価者によって多面的に評価する手法。

文書改ざんなど相次ぐ不祥事を受けた「省内改革」の一環だそうで、事務次官から総括補佐までが対象になるんだとか。

「補佐」までとはまあ随分と幅広いこと。

「上意下達とされる風土が不祥事を生んだとの反省を踏まえ組織の立て直しをめざす」らしいけど、この新しい人事評価制度がちゃんと機能するかは甚だ疑問だ。

だって自分の人事評価権を持っている上司に辛めの評価ができる職員なんて財務省にいるんだろうか?

民間企業ならまだしも、他でもない財務省だし…。

上司の評価が本人に漏れやしないかビクビクし、万が一漏洩した場合にその後の関係がギクシャクすることを気にして、本音が言えない職員は多いんじゃないかな。

逆に、評価が上司本人に漏れることを前提に、ここぞとばかりに大げさに褒め称えて点を稼ごうとする人もいそうwww

評価を気にして小さくまとまっちゃう上司も出てきそうwww

いずれにせよ、まともに機能するとは到底思えない。

報道によると、評価方法は「話しかけやすい関係を構築し、双方向のコミュニケーションを図っている」「コンプライアンス意識を持った行動を徹底している」など24の設問と自由記述の回答により構成されているそうな。

評価制度としてまともに機能するかどうかは別として、少なくとも一定の抑止力にはなるんだろう。果たして吉と出るのか凶と出るのか、今後の“成果”に注目したい。

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著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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