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女性記者のひとりごと vol.76 「判例」

ひと口に「判例」といっても、広義の意味合いと狭義の意味合いがある。狭義の判例とは、過去の裁判例のうち先例となるものだ。税務訴訟は地味で小難しい内容が多いが、先例となる重要判例になり得る事件もある。ネタの宝庫になりそうな事件の口頭弁論では、傍聴席はネタに飢えた記者たちで溢れている。

駆け出し記者の頃、ある大学教授に

「これは判例になるから覚えておいた方がいいよ」と言われ、

「???」となったことがある。

「判決はすべて判例になるんじゃないの???」

「判例にならない判決とはなんぞや?」

などと一瞬混乱したものだ。

この時、ひと口に「判例」といっても、広義の意味合いと狭義の意味合いがあること、そして、ひと口に「判決」といっても、その中身によって、狭義の「判例」になるものとそうでないものがあることを知った。

広義の判例とは、データベース検索に載ってくるような「過去の裁判例」のこと。

つまりすべての判決を指す。

狭義の判例とは、過去の裁判例のうち先例となるもの。

最高裁の法的判断しかり、控訴審で高裁が下した法的判断しかり。

同種の事件で同じような判決が繰り返されると、法律と同じような拘束力を持つようになることがあるが、これも狭義の端っこに入るかもしれない。

件の大学教授の言う「判例」とは当然狭義のそれであり、高等裁判所による控訴審判決で、先例となるような法的判断がなされた判決だった。

税務訴訟は地味で小難しい内容が多いのだが、重要判例になり得る事件は頑張って判決文を読み込むようにしている。

地裁、高裁、最高裁など、連ドラのごとく記事がかけるからだ。

法改正や通達改正につながると、ちょっとした解説者にもなれる。

本業だけでなく、アルバイト原稿も書き放題だ。

ネタの宝庫になりそうな事件の口頭弁論では、傍聴席はネタに飢えた記者たちで溢れている。

外れ馬券事件などはまさにそんな感じだった。

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著者: 川瀬かおり

記者/税金ライター

社会部を根城とする税金オタクの女性記者。財務省・国税庁を中心に取材活動を展開すること20余年。事件モノを得意とし、裁判所にも日参する。税金ネタをこよなく愛する一方で、税制の隙間や矛盾を見つけては叩きまくるサディスティックな一面も。趣味は夜討ち朝駆けとクラブ通い。

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