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税理士が教える飲食店経営のノウハウ~財務戦略編~

飲食店で成功しようとする場合には多店舗展開を目指すのが一般的ですが、その際に苦労するのが資金調達です。また、店舗を撤退するにも多くの資金が必要となり、飲食店経営においてお金とうまく付き合う必要があります。そこで今回から、飲食店のお金との付き合い方=財務について紹介していきます。

飲食店の成長には財務戦略が重要!?

飲食店は店舗ビジネスのため1店舗あたりの売上や儲けには限界があります。飲食店で成功しようとする場合には多店舗展開を目指すことが一般的ですが、飲食店の場合、新規出店時にかかる投資金額が大きいため、その資金を調達するにも、しっかりとした資金計画が必要になります。また、開業時、1店舗~2店舗、3店舗~5店舗、6店舗~10店舗、10店舗以上と自社のステージや目指すべき方向に応じて、取るべき資金調達の方法は変わっていきます。

この資金調達を積極的に行っていくためには、財務戦略を組んで戦略的に実行していく必要があります。財務戦略がある会社とない会社では成長スピードが2倍以上変わってきます。

財務戦略とは、「時間軸を使ってお金を増やす」こと

財務戦略とは一言でいうと、「時間軸を使ってお金を増やす」ことです。お金を増やすには戦略的に実績をしっかりと積み上げ、金融機関やベンチャーキャピタル(VC)等にうまく見せていくことで資金調達を伸ばす必要があります。資金調達先として最も代表的な取引先である金融機関は融資の判断をする場合に【①これまでの実績】と【②今後の計画】の2つを重視します。

今後の計画を作成する場合にも当然、これまでの実績に裏付けのある計画になっているかが重要となります。つまり、金融機関からの資金調達を行う場合は【①これまでの実績】をうまく見せることが必要となります。この実績をしっかりと積み上げ、うまく見せていくことが財務戦略の基礎になるのです。

また資金調達は金融機関から新規出店に関する融資でしか調達できないと考えている経営者が意外と多いのですが、資金調達の方法は金融機関からの融資だけでなくリースやフランチャイズ展開、ベンチャーキャピタル(VC)・個人の投資家等からの出資、なども資金調達の一種といえます。資金調達方法を組み合わせていくことも、多店舗展開を加速させるには重要なポイントです。さらに資金調達の王道である金融機関からの調達に関しても、財務戦略を組み、財務状況が良くなってくると、複数の銀行を組成し主導権をとって交渉していくことで運転資金による資金調達が伸び、会社の成長スピードを一気に加速することができます。

このように多店舗展開を進めていく中で安定して資金調達を行っていくには、財務戦略を組みお金とうまく付き合っていくことが重要となります。

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著者: 水野剛志

Credo税理士法人代表/税理士・経営コンサルタント

富山県出身で醤油屋の次男として誕生。慶應義塾大学商学部卒業後、税理士法人山田&パートナーズ、アビームコンサルティング(株)、OAG税理士法人/㈱OAGコンサルティングを経てCredo税理士法人/Credoコンサルティング事務所を設立。飲食店を専門に開業支援や多店舗展開支援を年間50件以上実施するなど、財務戦略に基づいた飲食店の繁盛店の仕組みづくりに強みを持つ。
■Credo税理士法人
http://credo-tax.com

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