税理士の転職シーズンがやってきました。
例年、確定申告の繁忙期終了後が税理士の転職シーズンとなりますが、今年は申告期限が延長され、どのような影響があるか気になる方も多いでしょう。レックスアドバイザーズが各事務所にヒアリングしたところ、採用については予定通り3月下旬から活発に行うようです。
採用が活発となるこのシーズンを逃さず、希望どおりの転職を実現させるために準備をし、活動をしていきましょう。

※下記は、レックスアドバイザーズ「2020年 税理士転職シーズン到来!」を転載しています。
2020年の転職動向について
税理士・税理士科目合格者の最も多い転職先は会計事務所です。
そこで、2019年の会計事務所への転職決定数の月別推移を見ていきましょう。(レックスアドバイザーズのサポートで転職活動を行い、内定を承諾して転職先が決定した日をカウントしています)
5月~7月をピークとして転職が決定していることがわかります。会計事務所の転職には応募開始から約1~2ヵ月がかかりますので、3月か4月には転職相談をし、方針や条件を固めて活動をスタートするのが理想です。
税理士試験のある8月、その後の9月がピークではないかと思っている方もいらっしゃいますが、昨今の採用難から、各事務所は早め早めに採用活動を行っています。そのため、ピークの前倒し傾向が続いています。
このデータは転職決定の日付ですので、実際に入社するのはさらに1~3ヶ月後になります。5月~7月に決定すると、遅くとも10月には入社の見通しとなるため、繁忙期前にしっかりと引き継ぎができるというメリットもあります。
次のグラフは、税理士と科目合格者の転職決定数を比較しています。
科目合格者の転職は、2つのピークがあります。
税理士試験直後の9月は専門学校の合同説明会などがあるため増加します。
しかし、4月にさらに大きなピークがあるのがわかります。BIG4や大手の税理士法人・会計事務所は、8月の試験まで待たず、早めに採用活動を進めています。
この場合、転職決定は春ですが入社は試験後になるので、試験に集中することができます。
最近は大手だけでなく中規模・小規模の会計事務所も同様に採用を早めています。
BIG4や大手狙いでなくとも、試験前に一度転職相談を受けることをオススメします。
税理士の転職は試験には左右されないため、5~7月がピークです。転職活動の時期はまさに春が勝負だといえます。
今年は新型肺炎の影響で確定申告の期限が延長されました。3月初めに各事務所にヒアリングしたところ、クライアントの申告は予定通りに進んでいるため、業務に大きな影響はないとのこと。
いっぽう採用に関しては当初、感染防止のために面接日程を先延ばしする動きがありましが、転職シーズンを前にWEB面接システムを取り入れる事務所が増加しています。
今は簡単に導入できるようになっているので、事務所の規模を問わずWEB上で選考を進める準備が整っています。
採用活動スケジュールにも大きな変更ないと予想されます。
最後に一般企業の採用についても解説します。
一般企業では「税理士」と資格重視や資格必須で募集することが少ないため、経理ポジションの決定数や募集数で分析すると、明確なピークはありません。
税理士を募集する希少案件が出たときは、早めに応募することが重要です。
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