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専門性を極め、「社員の一員」のように密接に関わる再生コンサルを行う MODコンサルティング株式会社の働き方

MODコンサルティング株式会社(東京・港区)の社名の由来は、【Management(経営) とOperating(業務)を Dock(改善支援実行)するコンサルティング会社であると同時に、Management(経営)をOpe(手術)する企業のDoc(ドクター)となる】というコンセプト。代表取締役社長 金子剛史( かねこ たけふみ)氏に再生コンサルティングのやりがいや、社名にも表れる経営ポリシーについて話を伺った。(インタビュアー:レックスアドバイザーズ 村松瞳)

MODコンサルティング株式会社 代表取締役社長 金子剛史氏

これまでのキャリア

ーまず、キャリアについて伺います。最初は事業会社に入られて、どんなきっかけで公認会計士を目指されたんですか?

金子:大企業に就職して3年間働いて、最後の半年で公認会計士を目指すことを決めました。半分は何かやってみようという勢いです。会計士になって独立して自分で事務所を作ろうと思っていました。監査をするため、というよりは会計事務所を作ることを目指していましたね。

目指した理由を後から振り返ってみると、前職でガソリンスタンドの経営者と接したことが大きかったように思います。当時石油会社で働いていて、ガソリンのレギュラー価格70~80円くらい、だからガソリンスタンドの経営をしている方が苦しかった時代なんです。そのうちの53.8円が税金なので、仕入れる値段、人件費をひいたら中小企業のガソリンスタンドの経営はとても厳しい。だから当時の石油会社には、燃料を供給することはもちろん、中小企業の経営をなんとかしなきゃいけないという危機感がありました。

与信管理の一環で資金繰りを見ていたのですが、いざ決算書などの話になると当時の私には全く分からなくて。そのときに「3年間で勉強したことと全然違う世界がある、自分は大丈夫なのか」と思って、公認会計士に興味を持ちました。そして今、結局経営の苦しい中小企業の支援をしていて、なおかつガソリンスタンドも何件か担当したことがあるんです。結局ここに繋がったな、と不思議でしたね。

「専門家である」と言える公認会計士になる

ー公認会計士≠専門家、とのお考えをお持ちと伺ったのですが、詳しくお聞かせいただけないでしょうか。

 金子:会計士は専門家ではない、というのは少し語弊があって。会計のいろいろな科目があって、それなりに点数が取れれば資格が取れますよね。簿記も、原価計算も、会社法もそれなりに詳しい。でもその時点で何かの専門家になれているというかというと、なれていないと思うんです。お医者さんと同じです。全般的に知識があっても、まだ何科を専門とするか決まっていない状態。そこからキャリアを歩んでいくのだと思います。

会計士の場合は、ほとんどの人が監査のプロになっていきます。人の作った決算書を粉飾してないか、間違っていないかチェックして、適正であれば適正だと意見を述べます。それ以外の人はコンサルティングや経理実務のスペシャリストになっていく。だから会計士イコール専門家ではなく、何のスペシャリストになるかを選んで初めて専門家と言えると思います。

再生コンサルティングのやりがい

ーでは、その中で再生コンサルティングを選んだことについてはどうお考えですか?

金子:最初に再生コンサルティングに出会ったのは偶然でした。たまたま今もお世話になっている金融機関の恩師の方がいらっしゃって、その方に再生コンサルティングをやってみないかと言っていただいたことがきっかけです。それまではどちらかというと上場準備やベンチャーサポートを中心に5年くらいやりました。

業務にも慣れてきたときに、再生コンサルティングをすすめられて、やってみたら今まで見てきた世界と全然違うんです。当たり前ですが、上場準備のコンサルを入れる会社はお金に余裕がある、儲かっている会社です。それまでは西麻布とか東京のど真ん中で経営者と接してきました。それが一転して、地方のローカル、かつお金がない会社にいくという、絵にかいたように真逆の世界に行きました。

でも、だからこそ専門家の必要性、自分が必要とされている度合いが今までの仕事の比ではなかった。感謝されるためにやっているわけではないけれど、儲かっている会社でコンサルをやっても「ああ、ありがとう」といった感じです。それに対して再生では本当に感謝されるんです。そこにやりがいを感じました。

ーそこからは再生コンサルティングの道で独立されたんですよね。独立のタイミングは考えていらっしゃいましたか?

金子:もともとは独立するために前職に入ったので、十何年いましたが、当初の計画では2、3年で独立する予定でした。そこからすると、完全に計画通りにはいっていません。でもやり始めるとコンサルの仕事が面白く、さらに再生コンサルティングにやりがいを感じていました。途中で部署も任せていただき、責任も増えてくるなど、あっという間に10年以上が経っていました。

それでも辞めるという大きな決断をした理由は何かというと、現場で働きたかったんですね。どうしても大きい組織になってくると、現場から遠ざかります。それに対して、現場にいたい、つまり自分が専門家として常に高い技術を持っていたいという欲求がありました。現場から離れても技術は落ちていないとは思うけれども、不安はあります。ある程度現場に近いところで仕事をして、自分の技術を高めたいと思いました。

ー今は自社の経営と現場とどちらもやっていらっしゃるんですよね。お忙しい中でもその両軸で大事にされていること、心がけていることはありますか?

金子:切り替えですね。自社の経営のことは常に考えながら手を打っています。また、現場に行くと午前午後で違う会社に行くこともあるのですが、常に行く前にその会社の資料を見直して、100%その会社のことを考えて向かいます。そこをパッと切り替えられないとダメなんです。メモを見て前回やそれ以前のことをすべて思い出せるようにしておかないといけないと思っています。お医者さんで言うとカルテのようなものでしょうか。

ーそのための仕組み作りは何かされているんですか?

金子:メモをたくさん取ったり、資料を保存しておく、あとは集中力ですね。ちゃんとその会社のことを考えてると思い出せるんです。なんとなく行って、適当にごまかしているとわすれちゃうんですよね。だからいかに親身に、「会社の中の人」になって話すか、ですね。

ー仲の良い友達と会って近況を話したら、その次に会う時も覚えているのと似ていますね。

金子:そうですね、コンサル用語でいえばクライアントとなるわけですが、私自身の感覚でいえば「クライアント」よりももっと近く、その会社の人になりきって仕事をしています。

ーなるほど。その会社の人になりきっているのですね。

「リハビリ」まで行う再生コンサルティング

ー再生コンサルティングと、他社さんの実行支援の違いや、御社の強みとはどのようなところですか?

金子:まず、中小企業の再生コンサルティングを行っていることが特徴だと思います。会計コンサルティングのベースは経理なんですよね。経理の実行支援、経理をやるための内部統制の構築、上場するための正しい経理を作るための仕組み、経営企画の補助とか。M&Aの仲介となると違うと思いますが、ほとんどのものが経理に紐づいている。

中小企業再生はデューデリして、粉飾決算がないか調べる際には会計知識をフルに使います。しかし、これはまだ序章の序章なんです。そのあとは半年後の資金繰りをどうするか、金融機関への対応をどうするかを考えて、財務に深く関わっていかなくてはいけません。

つまり中小企業の場合には、会計だけでなく財務や事業も見ないといけないんです。さらにはオーナー経営者に対しての経営コンサルを行う。このフルラインナップでやれるのは、再生コンサルティング以外ありません。だからこそ奥深くて面白い、飽きないんです。

会計以外の専門性も必要になります。たとえば、再生の中でも私的再生というものがあって、「私的」というのは法律に基づかないものなんです。でも金融機関の承認を得ないとならないので、法律は無くてもルールはある。明文化されていないものなので、実務経験がものをいう部分だと思います。目に見えない専門性を身につけた人のみができるということですね。

ーだからこそ、希少価値も高まっていくと言えそうですね。

金子:コンサル会社によると思いますが、「再生」というと財務事業の調査をするデューデリと計画策定の「スポット業務」をいうと思います。これには専門的な技術が必要で、いわば外科手術のようなものです。でも、当社は手術で終わりではなくて、病院のベッドから患者を立ち上がらせるためのリハビリまでやります。計画を立てるだけではなく、具体的なリハビリの方法を指示して、励ましていく…これにはノウハウも必要です。外科手術をやってその人の体のことをよく分かっているから、リハビリもうまくいくんだと思います。

ー御社で一緒に働く方は、手術、つまり財務の部分だけでなくて、そのあとの経営コンサルまで関わりたいと思う人が向いているということですね。

金子:そうですね。再生コンサルティングの技術もうちは十分に持っていると思います。でもそれだけでなく、お客様から経営コンサルの部分も頼りにされるので、そこまでやりたいと思える方だといいですね。

ー新しく入社した方もいるとのことですが、その方々には、どのようにそのノウハウを伝えていらっしゃるんですか?

金子:監査法人から来た方は財務の調査などは得意なので1年目はそこから始めます。事業を見たり計画を作ったり、金融機関と調整したり、見たことのないなかなかむずかしい仕事だと思いますが、外科手術の見習いみたいなかたちですね。あとは、顧問として1、2社は持っていますが、なぜ外科手術からかと言うと、いきなりリハビリ指導(経営コンサル)は難しいからです。百戦錬磨の中小企業の社長は、そんな簡単に言うことを聞いてくれない。だから、外科手術(再生コンサル)の確かな専門性が必要です。それで経営者に信用してもらうんです。医者を信用しなかったら、そのあとどんなアドバイスがあっても患者は言われた通りにしません。医者を信用するからこそ、アドバイスを聞いてもらえる。信用されるためにはやはり技術が必要です。だから少しずつ経験を積んでもらっています。一日中私と一緒に行動して、私が話しているのを横で聞いてもらうこともあるし、その人の担当しているところに私も同行することもある。会社としては完全にコストですが、そうやって勉強することで独り立ちするための準備をしています。

今後の展望について

ー今後の御社の展望はいかがですか?

金子:組織を大きくすることだけを目的にはしていません。何人にしたいとも思わない。目指しているのは、プロ集団を作ることなんです。プロ集団を目指して採用して育てて、自分自身も修行していって、それを追求したい。プロフェッショナルとしてのレベルを維持しながら規模を大きくできるならそれは成功だと思います。

ー再生コンサルというと忙しいイメージですが、それについてはいかがですか?

金子:コンサルというのは、とても忙しいイメージだと思います。しかし、もしかしたら当社が行っている実行支援をスポットと半々でバランスしていけたら、ワークライフバランスが目指せるのではないかと思うんです。再生支援はスポット業務で何個もこなして組織を維持しようとすると、どうしても忙しくなります。救急病院と一緒ですよね。救急の患者を相手にしているとどうしても忙しい。しかし、当社のコンセプトである緊急手術のあとの支援、実行支援を充実させていけばワークライフバランスのある働き方ができるのではないかと考えています。

ー入社1,2年目の方たちは現在どのような働き方をされていますか?

金子:平日は多少残業して、休日はほとんど出ていないですよ。平日に残業するのも、10時11時まで残ることはほぼないです。それでいいと思っています。受注もコントロールして、外注もうまく使いながらやっています。

ー最後にKaikeiZineの読者にメッセージはありますか?

金子:「公認会計士」が必ずしも専門家ではないんです。何の専門家になるのかをどこかで考えた方がいい。会計士はキャリアの幅が広いので、広い分野でアドバイスができるというのを売りにする方もいらっしゃるかもしれません。でも専門家だと自信を持って言える分野を持ちたいなら、どこかで肚を決めて取り組んでみるといいと思います。

MODコンサルティング株式会社で現在募集中の求人

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MODコンサルティング株式会社
●本店所在地
東京都港区虎ノ門 5丁目13番1号 虎ノ門40MTビル 9階
http://www.modc.co.jp/index.html

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