はじめまして、都内の会計事務所で働くアラサー事務職、ひなあられと申します!
これから、私の出会った愉快な(変な)会計士・税理士の方のエピソードを紹介していきたいと思います。今回は、マイ電卓を溺愛する税理士の野々村さん(仮名)のお話しです。

会計士や税理士の皆さんの日々は、数字との戦いの連続ですよね。毎日、毎日小さい桁から大きい桁までたくさんの数字と戦います。そのため、電卓は会計士や税理士にとっての必需品。電卓がないと仕事ができないこともあります。
見ていると、だいたい会計士や税理士の皆さんは電卓にこだわりがあり、訪問先に行って書類のチェックをする時も必ずマイ電卓を持って行くようです。電卓にこだわる理由は、桁数とか数字の配置とか機能とかが主な理由だとは思いますが、愛着?みたいな理由でこだわりの電卓を使っているみたい。仕事をする上での大切なパートナーみたいなものなのかなと思うんですね。

中には、自分が使い慣れている電卓じゃないとダメな方もいて、以前一緒に働いていた会計士さんは、遠方の出先に忘れた電卓をわざわざ翌朝取りに行きました。電卓に対する愛着って、その程度なら充分理解できるのですが・・・私の出会った税理士の野々村さん(仮名)はそんなものではなかったんです!

ある日、同じ職場の人にちょっとだけ電卓を使われてしまった野々村さん。それがとてつもなく気に入らなかったようで、その人が帰り際に「お先に失礼します」と声を掛けた時に無表情で手招きをして、手をプルプル震わせながらブチ切れたのです。

「こ、この電卓を勝手に使いましたよね?これは私物なので、絶対に使わないでください!電卓なら他にもたくさんありますよね? な、なんでこの電卓使ったんですか!?」

私物とは知らずに電卓を使ってしまったその女性。野々村さんのあまりの迫力に驚いて即座に謝ったのですが、野々村さんの怒りは収まりません。しつこく「この電卓には!絶対に触らないでください!」と怒り狂っていました。どこかに持ち出したわけでもないし、ものすごく長い時間にわたって使ったというわけでもない。それなのにこのキレようです。電卓に対する執着半端ないですよね。

会計事務所や税理士法人で働く皆さんは人の電卓に触る時はくれぐれもお気をつけくださいね。たいていの人は何も言わないと思いますが、中には野々村さんみたいな人もいるかもしれないですからね。こんなことでブチ切れられたらたまったもんじゃないですよね!

ちなみにこの野々村さんが電卓を奪い返して計算を始めると、あまりの早さとその剣幕に、事務所では密かに笑いが起きていました。本人は愛する電卓との大切な時間を楽しんでいたせいか、全然気づいてなかったですけど。

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