健康法など、自分が信用している人の言うことはすぐに信じ切って行動に移してしまう著者の部長。最近はこの時期の一大イベントについての情報を仕入れ、大騒動を起こしています。

以前「会計士・税理士には健康オタクが多い!? 行き過ぎた健康術は大迷惑」にも書かせていただいたのですが、うちの部長は何かをしようとするとき、すぐに周囲の人を巻き込んで一騒動起こす人です。今回もまた面倒なことが起こりつつあります。

部長は自分が信頼している人の言うことはすぐ鵜呑みにしてしまう性格で、かかりつけのお医者さんや、取引先のお客さん、長年付き合いのある友人などから仕入れた話をすぐさま実生活に取り入れます。猪突猛進。良い言い方をすれば行動力があるってことなんですが、周囲としてはもうちょっと落ち着いてほしいところです。

そんな部長が今回鵜呑みにしてしまったのは、とあるお客さんから聞いたお話です。 年々盛り上がりを見せるイベント、ハロウィンが今年ももうすぐです。部長は最近お客さんに、昨年のハロウィンに渋谷へ繰り出した際、仮装と言う名のコスプレをした若い女の子たちと楽しい一夜を過ごしたという話を聞いたようで、その話を聞いて以来、ずっと「来年はハロウィンに参加したい」と口癖のようにぼやくようになりました。いい年齢のモテ男とは程遠いおじさんが自分もあわよくば……とその気になってしまったんですね。それ自体は個人の自由だし、お好きなだけ楽しんできてくださいという感じでしたが、前述の通り、部長は周りの人を巻き込まないで何かをすることなんてまずありません。今回ももちろんそうでした。

ある日突然、「よし!今年のハロウィンはみんなで仮装するぞ!」と部長のはた迷惑な宣言が。部署のみんなで仮装して街へ繰り出すことになってしまったのです。みんなは全然乗り気ではないのに部長は毎日浮かれた様子で、どこで衣装を買えばいいのか、何時頃が一番人手が多いのかなどを連日あらゆる人に聞きまくっています。仮装の衣装代は会社の経費にするつもりのようで、領収書をとっておくように言われているのですが、これってやっぱり福利厚生費になるのでしょうか。

無理矢理参加するハロウィンはあまり気乗りがしませんが、経理担当者が領収書を見てどんな反応をするのかは見ものです。友人とではなく、部長や他の事務員とハロウィンの思い出を増やさなければならない代償に、それくらいは楽しませてもらおうと思います。