本試験が終了した今、会計業界は就職・転職シーズンを迎えています。とはいえ「最短で合格!」を目指す税理士受験生には関心がないかもしれません。確かに合格だけを考えるなら仕事は邪魔に感じられるかもしれませんが、先々を考えるなら仕事をしながら勉強した方がメリットは大きいのです。

■本試験後は税理士受験生の就職シーズン

8月の税理士試験がひと段落した今、税理士受験生の間での就職・転職活動がもっとも活発になる時期を迎えています。実際、多くの会計事務所が受験生に向けて人材募集を行っています。ただ、このような話も「官報合格が最優先!」という人には馬耳東風かもしれません。「最短で官報合格を果たすには専念が一番」と考えている人にとっては、「働きながら合格を目指す」というルートは回り道でしかないからです。

確かに勤務しながらよりも専念した方が有利に見えます。ただしそれは「早く官報合格をする」という目標を掲げた場合において、です。官報合格後、つまり実際に税理士としてのキャリアを歩み始めた後を考えると、働きながら勉強したほうがメリットが大きいのです。