この記事では、税理士試験における過去問の活用方法を徹底的に解説していきます。過去問を上手に活用することは、税理士試験の合格に近づくための第一歩です。過去問の重要性をしっかりと理解してください。

この記事の目次

税理士試験での過去問活用の効果と目的

税理士試験において、なぜ過去問が重要であるとされているのでしょうか?

ここからは、過去問が重要であると言われる理由を解説していきます。

まずは基礎のインプットが重要

短期間で試験に合格する方は、基本的な講座(学習)を終えた後、速やかに問題演習(実践)に取り組みます。

学習した内容を直ちに実践することで、問題解決のスキルが身につくのです。

問題や過去問題を解いた後に即座に解答や解説を復習することで、解法を習得し短期間での合格に近づくことができます。

しかし、なかなか合格できない方は多くの場合で実践に踏み切ることが難しく、学習に執着し過ぎる傾向があります。

実際に、試験までに問題演習を1回しか行わないため「解法が身につかなかった」という方や「本試験レベルの問題を解くのに時間が過ぎて、途中で終わってしまった」という方が多いようです。

また、実践後に復習を適切に行わない方や、独自の方法に固執する方、実践の量が少ない方も、短期間での合格は困難でしょう。

過去問活用のタイミングは?

過去問題は、直前期に活用するものと日常の学習に用いるものの2つに分けて活用します。

税理士試験の過去問題の中で、直前期に最終調整として利用するものは、法改正などを考慮して直近2年分くらいで十分です。

それ以前の過去問題は、通常の学習時に問題集として取り入れましょう。

具体的には、テキストを一度読んで問題集に取り組む段階になったら、同時に過去問題も解き始めると効果的です。

早期から過去問題に触れることで、過去問題から得られる利点を早く受けることができます。

税理士試験の過去問題を解く目安として、5〜10年分が適切です。

過去問題は少なくとも5年分は解くべきですが、できるだけ10年分を解くことを目指しましょう。

多くの問題に取り組むことで、出題傾向や本番対応力が向上します。

5年分のうち、直近の2年分は直前期に使い、残りの3年分を通常の学習に活用しましょう。

直前期の2年分については、時間を計測し、本番と同じタイミングでチャレンジしましょう。

また、本番と同じ時間配分や雰囲気を体験するために、模擬試験も受けることをお勧めします。

スケジュールが合わないなどで模擬試験に参加できない場合は、過去問題を活用して本番のような練習を必ず行ってください。

税理士試験過去問の入手方法

税理士試験の過去問は、以下で紹介する方法で入手することが可能です。

公式サイトや書籍での入手

税理士試験の公式サイトにおいて、税理士試験の過去問は公開されています。

ただし、解答・解説については公開されていないので、税理士試験の学習にはあまり役に立ちません。

そこで利用したいのが、受験予備校などから販売されている税理士試験の過去問です。

受験予備校が販売している過去問については、きちんと解説が付いていますので、学習に向いていますし、過去問も活用しやすくなります。

オンラインコミュニティや学習グループ

オンラインコミュニティ(SNS)や学習グループなどにおいて、税理士試験の過去問が出回っているケースがありますので、そこから入手できる可能性もあります。

特に、独学で税理士試験の勉強をしている方にとっては、過去問に限らず、学習方法について参考となる情報を聞いたりできるので有用です。