ここ数年は、積極的にクライアント数を増やす法人もあれば、1クライアントごとにかかる手間も増えていることからクライアント数を絞る法人もあるなど、監査法人によってクライアント数の増減傾向が異なっていました。今年の結果はどうなったでしょうか。

1. 2020年版 法人別クライアント数


 

トーマツ、EY新日本、PwCあらたが揃ってクライアント数を減らす結果になりました。唯一増えたあずさにおいても、その増加数はわずか11社に過ぎません。

クライアント数の順位は、業務収入と順位が変わりトーマツ→EY新日本→あずさ→PwCあらたとなります。監査クライアント数に限ると、EY新日本→あずさ→トーマツ→PwCあらたという順番になり、非監査クライアント数はトーマツ→EY新日本→あずさ→PwCあらたの順番となります。

いずれの法人においても、クライアント数が減少もしくは微増ながらも、業務収入は増加となっており、1クライアントあたりの監査報酬が増大している傾向がはっきりと読み取れます。

では、1クライアントあたりの監査報酬は実際どの程度増加となったのか、以下で見ていきましょう。