派生にもパターンがある

これまで半年間に渡ってご紹介してきた様々な切り口と同様、この「派生」にもある程度、パターンが存在しています。

今回は、一例として「美容業」を取り上げてみました。

美容業には、ざっと以下のような11種類の派生系ビジネスが存在します。

いくつか簡単にご紹介します。

1つめの予約管理。代表的なものであれば、ホットペッパービューティが有名ですね。「HOT PEPPER Beauty」(https://beauty.hotpepper.jp/

新規やリピート管理のほか、手間のかかるクーポンの発行もここで完結させる

ことができます。④のクーポンの機能も兼ねています。

 

②の業務委託の例では、以前ご紹介したフリーの美容師向けに美容室の設備を貸し出すサービスなどが思い浮かびます。

いわゆる面貸し(ミラーレンタル)も一市場化し、「Re・Make」(https://share-salon.com/)のような美容室を含むサロン全般を対象に、設備保有者と利用希望者とをつなぐサービスも登場しています。

 

⑧無料雑誌では、3年ほど前から電子書籍版が登場。

「ビューン 読み放題タブレット」http://www.uraraka.co.jp/viewntablet/

美容室で、利用したことがある方もいると思います。

雑誌300誌以上、漫画2万冊以上が読み放題で、月額500円。

読むために必要なタブレットのレンタルもあり、機種によって月額500円から1600円ほどで利用できるサービスです。

紙の雑誌は思いの外、美容室にとって大きな負担です。

仮に1冊800円とすると、仮に男性向け女性向けそれぞれ5タイトル、計10タイトルを常備したとすると、月に8千円。

一見するとさほどでもないように見えますが、美容室の一般的な営業利益率は5%程度と言われています。つまり、1千万円で50万円。

これに対して8千円を売上換算すると、16万円。1人の美容師で月に100万円程度の売上が必要と言われますから、単純計算で約6日分の利益にも相当することになります。

また、固定費ですから、そのまま損益分岐を引き上げてしまう原因にもなります。これが利用料と端末代と合わせ、月額1千円に引き下げることになるのですから、売上換算で14万円分プラスになる格好です。