「論点」をどう変えればいいのか

文章や議論の場合、その内容に含まれている要素を分解することで、論点になりそうなポイントを導き出すことができます。

 

同様に、商品の場合も、商品を構成する「機能」「しくみ」「形態」そして「付随機能」の4つのいずれかを変化させることで、その論点を変えることが可能です。

 

例えば、先述した「焼き芋」。

その機能は「食すること」、しくみ、つまり材料は「熱したさつまいも」、そして形態は「いも」です。

 

機能そのものを変えることはできませんから、残るは材料か、形態のいずれか。焼き芋と銘打つ以上、形態を変えることはなかなか難しい。

(人間は100%知らないもの、知っていることに興味を持ちません。焼き芋としてイメージしているものから大きく外れてしまうと、焼き芋として認識されず、別の商品と理解されてしまうリスクがあります)

 

となると、残りは材料。

これを更に分解すれば、「熱した」✕「さつまいも」が残ります。

 

「熱した」は温度ですから、「熱い」か「冷たい」、もしくは今どきなら「常温」という選択肢のみです。

残る「さつまいも」は、別の品種を使うくらいしかありません。いも以外のものに置き換えてしまうと、焼き芋と認識されないリスクに触れてしまうためです。

分解して要素を切り出したら

あとは、その要素をどう変えていくか、です。

やきいもの場合、「熱い」→「冷たい」、つまり温度を変化させました。

同様に、他の商品やサービスでも、特定の要素を切り出したら、それを別のものに切り替えればOKです。

 

とはいえ、やきいもの温度のように、変化させる幅や選択肢には当然限度があります。

使い古されているものや、新たなカテゴリーとして確立されてしまっているものもあるでしょう。

 

変化させる論点要素を見つけ出したが、それもどうやらうまくいかない。そうなった場合は、ぜひ、これまでご紹介してきた「マネタイズ」や「価値観」などを思い出し、さらにひねりを加えてください。ただし、原型を留める範囲で、です。

 

残すところあと2ヶ月となった2020年。

ぜひ、ご紹介した「論点」という切り口を用いて、新たな収益源を見出してください。


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