2社間ファクタリングの主なメリット・デメリットは次のようなものがあります。
メリット
・売掛債権の短期間での現金化が可能であり、当日入金を謳う事業者もいます。
・3社間ファクタリングと比較すると、取引先に知られることなく調達を行うことができます。
デメリット
・ファクタリング会社へ支払う手数料が比較的高く、会社によってまちまちですが売掛債権の10~20%程度が手数料としてかかります。
・3社間ファクタリングと比べると、ファクタリング会社にとってリスクが大きいため、2社間ファクタリングを取り扱っていない会社もあります。
■3社間ファクタリング
次に、3社間ファクタリングの仕組みを見てみます。
3社間ファクタリングは、ファクタリングを利用する会社(売掛債権を持っていた会社)とファクタリング会社(売掛債権を買い取る会社)に加えて、売掛金を支払う立場の会社も含めた3社間での取引となります。
同じように、ファクタリングを利用する会社をA社、ファクタリング会社をB社、A社が売掛債権を持っている取引先をX社とします。3社間ファクタリングは大よそ次のような流れで行われます。
1. ファクタリング申し込み
売掛債権を現金化したいA社からファクタリング会社のB社に申し込みを行います。
2. 審査
ファクタリング会社B社にて審査が行われます。
3. 取引先の同意を得る
取引先であるX社に対して、ファクタリングを行うことの承諾を得ます。
4. 売掛債権の買い取り
A社からB社に対して売掛債権が譲渡されて、A社にその買い取り代金が入金されます。
5. 取引先からファクタリング会社へ支払
取引先X社は、ファクタリング会社であるB社に対して直接、売掛金(X社にとっては買掛金などになりますが)を支払います。
これを図で表すと次のようになります。