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「圧倒的な連帯感」でグローバル戦略のサポートを。 【フェアコンサルティンググループ 代表 伴仁氏】

現在約15か国にて財務・会計、税務、人事労務、海外進出支援ならびに進出後の法人運営に関する各種サービスを行うフェアコンサルティンググループ。代表の伴氏は、意外にも独立するまで国際業務は未経験だったと話す。あえて現地直営にこだわる、フェアコンサルティンググループの拡大の秘訣とは。そして伴氏のこれまでのキャリアと今後のビジョンに迫ります。

会計士・税理士としてのキャリア

まず、会計士を志したきっかけについて伺いたいと思います。

伴:大学で商学部に入ったことがきっかけです。商学部を選んだのは、仲のいい友達が行くことと、ビジネス寄りの学部だとおぼろげに思っていたからかもしれません。大学では会計研究会という、上級生から簿記2級までを教えてもらえる商学部公認団体に入っていました。簿記検定に合格すると皆どんどん辞めていくのですが、私は3年生の11月の引退まで残って、簿記部長として下級生に教えていました。

ダブルスクールで会計士を目指されたそうですが、この公認団体に入られていた頃から目指し始めたのでしょうか。

伴:そうですね。たぶん私が会計士になったのは、簿記が好きだからだと思います。当時は貸借がバチッと合う綺麗さが好きでした。試験には3回目で合格して、有限責任あずさ監査法人の前身となる、朝日監査法人・大阪事務所に入りました。ここだけの話、当時はBIG4の区別もつかなかったので、朝日監査法人は梅田駅から雨に濡れずに行けるという理由で選びました。昔から、そのあたりはあまりこだわりがなく、きたものを受け入れていく性分だったのかもしれません。

入所されたあとは、どのようなお仕事をされましたか。

伴:5年9か月在籍したうち、丸2年は監査。残りは株式公開支援、IPOのコンサルタントでした。もちろん監査もするのですが、公開準備の支援業務が多かったです。監査から部署異動したいと思ったのは、株式公開部門が当時立ち上げたばかりだったからですね。今でこそ大阪で、あずさの株式公開部は強いです。しかし当時はできたての部門で、自分たちの力で部門を成長させていくのはきっと面白いと思い、希望を出して異動させてもらいました。

公開準備のどのような点を面白いと思われましたか。

伴:これから上場を目指す会社なので、いろいろなことが整備されていない。その分、頼られ感があり、モチベーションも上がりました。“上場を果たす”という夢を一緒に追いかけている熱意のある人たちと一緒に仕事をすること自体面白かったですね。その分、責任が重いのですが、感謝されたときの喜びはひとしおでした。

独立エピソード

その後2004年に独立され、現在経営されています。独立しようと思ったきっかけは何でしょうか。

伴:当時起きたエンロン事件がきっかけで朝日監査法人があずさ監査法人になり、厳格に監査をやるという雰囲気が強い頃でした。コンサルタントとして、顧客に頼られダイレクトに「ありがとう」と言われる仕事がしたいと思うようになり、監査法人の退職を決意しました。

会社は、私と妻と二人で「コーポレート・マネジメント・コンサルティング」という名前で立ち上げました。元々IPOのコンサルタントをしていたので、初めはIPOの仕事がメイン。その後、お客様や一緒に働く税理士さんと繋がる中で、海外の仕事をするようになっていきました。私は英語も喋れませんし、監査法人時代に国際部にいたわけでもありません。しかしご縁でやっているうちに、海外の仕事が増えていきました。

2010年の11月には私が関わっていた税理士法人と会社を1つのブランドにして、明確に世界展開すると決め、今の形のように1つずつ直営店を出していきました。このときに社名も現在の「フェアコンサルティング」に変えています。顧客、会社、社会の三者にとってフェアな取引をしたいと思って名前を付けました。

あえて直営店で展開されている理由は何でしょうか。

伴:やはり、お客様にいいサービスを提供しようと思うと、提携先では難しいのです。提携先とはいっても他人ですから「一体となってやるぞ」となっても、最後に「できません」と言われることもあります。 我々は、日本を含め15か国のオフィスすべてが「フェアコンサルティング」であり、この体制で提供するワンカンパニーオペレーションによって、スピードと品質と価格で差が出せるのです。

2020年に入って、新型コロナウイルスの影響はありますか。

伴:もちろんありますが、私たちの強みである、こつこつと積上げてきたチームワークで、ここまで乗り切っています。2010年から去年の12月までは、3か月ごとに1週間、世界中から駐在員と現地で選ばれた現地マネージャーが日本へ来て、ミーティングをし、宴会や社員旅行を通じて懇親を深め、仲間としての結びつきを強めてきました。3か月に1回はすごく高い頻度ですし、1回に莫大な経費がかかるのです。それでも続けていたのは私たちの合言葉でもある「圧倒的な連帯感」を醸成するためです。

2010年は従業員が35名でしたが2020年には384名となりました。人数が増えても、こうした頻度で会っているので連帯感が醸成されていました。だから今はオンラインでのミーティングになっていますが、場所はバラバラでも気持ちの上では問題ありません。

自然に頼みやすいし、話しやすい空気があります。チームでプレイするのが当社の強みですし、それを楽しめるから当社で働いているのではないでしょうか。大きな仕事をしたい、皆で仕事をしたいという人が活躍してくれています。

経営についてと今後のビジョン

経営者として、大変なことや面白味を感じていらっしゃる部分はどういった点でしょうか。

伴:やはり大変な部分は人に関わるところですね。この会社に共感できるメンバーに集まってもらうことです。あと、やはり直営店でゼロからの立上げで、新しい地でチャレンジするのはパワーが要りますが、そこに赴任してくれるメンバーが歯を食いしばってなんとかやってくれています。黒字に変わるまで3年から5年かかるという大変さはあります。

それでも広げられるエネルギーはどこから来ているのでしょうか。

伴:お客様から「ありがとう」と言われることが原点です。世界中に、便利で使い勝手が良く、お客様の役に立つ「フェアコンサルティング」を展開したいと思っています。「フェアさんに言えば事足りる。ありがとう。」と言われることがエネルギーの源ですね。

先ほどの「圧倒的な連帯感」というキーワードについて、もう少し詳しく聞かせてください。

伴:「圧倒的な連帯感」とは何なのか、とよく社内で話します。連帯感とは、共感と創造と連繋から成り立つと言っています。そもそも共感していないと一緒に仕事ができません。創造はクリエイティブな仕事、成長をしていこうということ。そして当社はチームプレイが売りですから連繋が必要です。この3つを全社的にやっていくことを「圧倒的な連帯感」と表現しています。人事考課もこのポイントで評価していますよ。

この「圧倒的な連帯感」は他社との差別化要因でもあります。例えば、資金に余裕のある法人が海外拠点を作ろうと思えば、一瞬のうちに作れます。でも、お金をかけて器と会社は作れても、そこで働いてくれる人がいないと成り立ちません。私は、提携ではなく直営であることが当社の差別化だとは思っていません。お客様にとっては、自分たちにとって助かるサービスを提供してくれればいいわけですから。提携か直営か、といったことよりも、当社の本質である「圧倒的な連帯感」こそが、良いサービスを提供できるポイントで、差別化できている点なのです。

御社の特徴である海外でのキャリアプランについて教えてください。

伴:海外で勤務するハードルは全く高くありませんが、国によっては人員が足りているところや、ビザが取りにくいところなどさまざまです。ただ、海外で働くメンバーに求められることは、その国における専門性を高めることと、マネジメント力を磨くことの2つです。

海外でマネジメント層になったら、1個の会社を任された社長のようなものです。もちろん彼らは会計士や税理士などの資格も持っていますから、専門家としての仕事もしていますが、全員が1人の経営者なのではないでしょうか。自分の仕事だけをしていればいいのではなく、採用もしなくてはならないし、仕事も取ってこなくてはなりません。やらなければならない仕事を全部やらなければなりません。単なる専門家としてではなく、マネジメントも重要な役割としてよく頑張ってくれています。

今後の展望としてはいかがでしょうか。

伴:直営店を200に向けて増やしていきたいです。コロナ禍の中ですが明るい話題として新オフィスを開けたいと思って、2020年12月に中国の広州に新オフィスをオープンさせました。出店する国もさらに増やしていきたいですし、お客様から要望があればサービスの種類も増やしたい。当社でできることは当社でやるし、できないことはできる人を連れてきてやってもらえばいいと思っています。お客様に対して、必ずソリューションを出せる会社になりたいと思っています。

自分たちが得意な会計・財務を中心に広がっていますが、原点はお客様のニーズに応えたいということです。その原点は「ありがとう」と言われたいという想い、そこに尽きます。

KaikeiZineの読者へメッセージをお願いします

伴:いろいろなチャレンジができる会社です。ゼロから現在のようになっていますし、それにはいろいろなメンバーが助けてくれて今があります。さらにこれから広がる、大きくしていくために次の人たちの助けがいります。それが新たな国への展開なのか、非日系企業へのサービスなのか、新たな種類のサービスの提供なのかは分かりませんが、どんな未経験のジャンルでも楽しんで挑戦できる方に来ていただきたいと思います。拠点軸と国籍軸とサービス軸をとことん伸ばしたいので、やることは無限にあります。主体性を持って、チャレンジしてほしいと思います。

 

10年間で10倍以上に拡大をしているフェアコンサルティンググループ様。各国距離があることは理由にせず、メンバーがそれぞれ意識をして連帯感を強め、一致団結しているのだと感じました。

伴代表、有難うございました。

フェアコンサルティンググループ

●設立
2004年

●所在地
大阪市北区梅田二丁目5番25号ハービスOSAKAオフィスタワー12階

●ビジョン

三方良し

●企業URL
https://www.faircongrp.com/company/

 

著者: KaikeiZine編集部

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