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【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意 〜第27回 参入障壁〜

新しいビジネスアイデアを実現するために避けて通ることができない「参入障壁」。
【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意第27回は11種類に及ぶ参入障壁についてご紹介しましょう。

参入障壁とは、文字通り、ビジネスにおいて新たな競合の進出を阻む諸要素のことです。
例えば、電気やガス、化学製品など、その事業開始にあたって巨額なコストがかかるビジネスではその資金が他社の参入を阻みます。

こうした参入障壁には、少なくとも次の表のような11種類が存在します。
1つずつ簡単にご紹介していきましょう。

① ブランド・知名度

ブランドとは、その商品カテゴリーにおいて、圧倒的な優位性を持つ企業の記号やデザインのことです。
認知度はその同義語で、〇〇といえば〇〇といったように、商品やサービスイメージと特定の企業が多くの消費者の頭の中で“=”で結ばれる状態を指します。

わかりやすい例を挙げれば、ゲーム機や自動車、金融機関、ITなどでしょう。
それぞれ、ソニー、任天堂、トヨタ、日産、三菱UFJ、三井住友、グーグル、アップル
などがすぐに思い浮かびます。
こうした圧倒的なブランド力を持つ企業がひしめき合うカテゴリーに“そのまま”参入するのは得策ではありません。

② 資本コスト

資本コストとは、そのビジネスを立ち上げるために発生するイニシャルコストとその費用を調達するためにかかるコストのことです。
例えば、製品を製造するための工場建設に50億円かかる場合、単純に50億円では済みません。金融機関などから調達する必要があるため、そのコストとして相応の利払いなどが発生します。
こうしたコストは、単に金額の大きさにとどまらず、その金額を調達するための「時間」も参入障壁になっています。

③ リソース

そのビジネスを運用するために必要な資源のことです。
リソースには、さまざまな種類が存在します。
例えば、さきほど挙げた工場。建物だけでなく、中で動くラインや管理システムなどが必要です。身近な例でいえば、飲食店や病院などにおける初期設備なども同様です。

新たにそのカテゴリーに参入する場合、そのリソース自体を用意するところから始まります。当然、既存競合先にはその負担がない分、優位性が高くなるため、新規参入者にとってはその負担や準備にかかる時間が参入障壁となります。
リソース準備にあたって、特別なノウハウや調達ルートが必要となるもの(飲食店における食材など)も小さくない壁です。

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