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新たな会計業界の道を照らし、更なる高みを目指して【はぎぐち公認会計士・税理士事務所 萩口義治氏】

株式会社HG&カンパニー/はぎぐち公認会計士・税理士事務所は創業・スタートアップ経営者の支援を強みとして開業した後、業務の幅を広げ、今では成長企業向けに「数字のチカラで業績を伸ばすコンサルティング」を展開している。今回は、ITやAIの活用・会計人の働き方等のテーマを中心に、セミナーへの登壇やメディアへの露出も多い代表の萩口義治氏に、会計業界での新しい在り方や今後の展望についてお話を伺った。(取材・撮影:レックスアドバイザーズ 村松)

企業理念「働く人の物心を豊かにする」

まず、御社の特徴や大切にしていることについて教えてください。

はい。特徴は色々あるんですが、大切にしていることは1つなんです。私たちの会社の最上位にある企業理念である、「働く人の物心を豊かにする」というものです。この下に3つのミッションがあります。会社でやっている全ての活動はこのミッションにつながっていて、それは全て企業理念の実現のためになされています。

豊かさとは何か、私は、「スキルアップ」「お金」「時間」であると定義しています。

スキルアップとは、一言でいえば、顧客への提供価値です。この部分で、私たちには「創業補助金採択数都内1位」「MFクラウド導入50社、関東初」「融資に強い税理士に頼んでダメだった案件も通しちゃうくらい融資に強い」「数字のチカラで業績を伸ばすコンサルティング」など、突出した実績とノウハウがあります。このスキルを皆が習得できる機会を共に働く人に提供しています。

そして、お金と時間は、ビジネスモデルによってロジカルに実現されています。私は「IT*付加価値業務=ワークライフバランス」と言っていますが、クラウド会計等のITを最先端で利用して業務を効率化しながら、それを安売りするのではなく、これからの時代に会計人が提供すべき価値を創作しながら価値の高いサービスを提供する。これによって、働く人が「お金」や「時間」を得ることができるようになります。これは感情論ではありません。経営者としてのビジネスモデルであり、世の中への提供価値であり、ロジカルでなくては実現できないものと考えています。

経営者の”世の中を変える”を支援する

企業理念を実現するためのミッションとは、どんなものですか?

私たちが企業理念を実現するために、世の中に対してコミットしているミッションが3つあります。1つ目は「経営者の”世の中を変える”を支援する」です。世の中に需要や雇用を創り出し、世の中を変えているのは、経営者です。経営者の「税金計算を支援する」のが、税理士の仕事なのかもしれませんが、私たちはそれにとどまらず「”世の中を変える”」こと自体を支援していきたい。このテーマには終わりがありませんから、このミッションの下で私たちは成長し続けていくことができます。

2つ目のミッションは、「”世の中を変える”を支援できる会計人を育成する」です。私は、申告書がワンタッチでできちゃう世の中が来ると言っています。そんな時に、それでも来月からもお願いしますと言われる会計人でなければ、この道で生き残ることはできないと言っています。まずは会計事務所として生き残ることが必要で、そのためにITを使い倒して効率化をしたうえで、補助金や融資の支援を含む財務コンサルティングのほか、最近では「行動が変わるから業績が改善する」会計コンサルティングを開発して、提供しています。ただ、大切なのは、そのことを会計事務所ができることだけでなく、働く一人ひとりの会計人がこれを習得していくことです。これによって、AI・ITが進展するこれからの世の中においても、一人ひとりが生き残り、必要とされる会計人としてのスキルを身に着けていくことができるんです。

そして、3つ目のミッションは、「会計事務所の社会的役割を再定義する」です。AI・IT時代に必要とされる私たち会計人の役割とは何か、世の中や経営者にどんな価値を提供できるのか、そのことを模索し続けながら、世の中にも業界にも1つの成功モデルを示していきます。税理士の資格は簿記と税法の資格です。私たちが何を勉強してきたのかと、世の中が何を必要とするのかは、全く関係がありません。資格を握りしめるのではなく、世の中のために、精進し、勉強し続ける、成長し続ける、変わり続ける私たちでありたい。そして毎年、うちの事務所も働く会計人も、進化しているのを本当に実感しています。

会計事務所の在り方を根本から変える

ミッションとしても掲げていらっしゃる、会計業界で生き残るために必須といえる付加価値業務、とは具体的にどのようなサポートをされているのでしょうか。

一言でいうと、財務から見た税務のアドバイスをしています。私はよく「税務は財務の一部であり、財務は経営の一部である」と言っています。税務は、会社を大きくするということとはあまり関係のない分野です。税理士という資格は税務の知識を試すためのものですが、会社を大きくするためには財務という世界から数字を扱うべきです。税務の視点しか持っていなければ、会社の役に立ちたくても、節税のアドバイスにとどまってしまう可能性もあります。ただ、節税の選択が会社のお金を減らし、会社の成長投資の機会を奪っていることも多々あります。

財務まで含めたコンサル(アドバイス)とは具体的にどのようなことをしているのでしょうか。

まずは財務というのは、「現金残高」を増やしていくという戦略的な立場をとることです。その観点からは、会計だけでなく、調達、事業投資、役員報酬などの分配、などにおける戦略すべてに関わってきます。ですので、まずはそういう世界観がうちの事務所にはあるということです。交わされている全ての会話が財務という世界からの会話なので、自然と価値観や考えることや数字の見方が変わってきます。その中から、顧客へのアドバイスは自然と変わってきます。

そのうえで、融資や補助金の獲得支援をしていたり、事業計画の策定コンサル、数値のチカラで業績を改善するコンサルティングなどを提供していきます。コンサル事業部があるので、一緒に仕事をしていくことで、税務の担当者でもそれらの仕事を体験し、習得できるようになっています。従業員のやりたい。挑戦したい。そういったことができる環境。これは豊かさの一環だと思っています。

「数字のチカラで業績を改善させるコンサルティング」方法は確立し、書籍化も予定されていますが、「レコーディングダイエット」とよく似ています。

数値には行動を促進するチカラがあります。行動が変われば、業績が変わります。そのことをダイエットではなくて、企業経営でやるというものです。記帳や税金計算だけでなく、業績の改善に関われることは、会計人にとっても大きな喜びですし、お客さんにとっても大きな価値になります。既に成果は出ているので、今後は、書籍化も踏まえてこれを世の中に広げていきたいですね。

コンサルティングの際に意識されているところは何でしょうか。

答えは経営者の中にあるということです。そして、やるのは私たちではなくて経営者であるということです。私たちがするべきなのは、経営者に適切な質問をすること。経営者の頭の中には、業界や会社の情報があります。経営者の頭で考えてもらって、経営者の口から答えを言ってもらうようにします。私たちがやるように言ったことよりも、自分で考えやると言ったことの方が全然やりますから(笑)。

相手に寄り添ってニーズをつかむ

御社は新しいものを積極的に取り入れていらっしゃる印象です。情報はどのように得ていらっしゃいますか。

サービス提供においてはお客様が欲しいもの、そして社内のことであれば、従業員が欲しいものをよく見るようにしています。こういうのがあったらいいよなと考えながら。仮説を立てて、それを実行してみる。そして最後は、お客さんや従業員に直接聞きます。これが一番。

セミナーなどにも参加して情報収集をしますが、マーケットの変化など、大きな流れをつかむようにしています。

マーケットの変化といえば、昨年は新型コロナウィルスの影響もありましたが、どのような影響がありましたか。

昨年はコロナの影響もあり、税理士を当社に変更されたお客様が多数いらっしゃいました。そして顧問として決算書を見ると「私たちが担当してアドバイスしていれば、売上が3倍、5倍になっていたのに」と思えるような決算書が非常に多かった。まさに税務という視点からしかアドバイスをされていなかったため、会社にお金が十分に回っていなかったパターンです。実際には本当によくあるパターンで、財務という視点をより業界にも世の中にも広げて行かなくてはならないなと感じています。

実際にコロナ禍でお客様から多くの紹介やお問い合わせをいただけたことは、大きな自信となり確証となりました。お金を増やすという財務の知見によって、150社ほどの顧問先を1社も廃業させることなく支援できましたし、従業員にとっても自分たちがやっていることがこれからの世の中に必要とされるスキルであるということを確信できたと思います。

新しい時代の会計事務所の一つのモデルとなる

最後に、事務所の今後の展望についてお聞かせいただけますか。

今までも、今後も、根幹はずっと同じです。年々、社内外の状況を踏まえて、進化させる部分はありますが、やっていることは「働く人を豊かにする」このことに尽きます。そのためには「顧客を豊かにする」新しい価値の創出が必要です。これをやり続ける、進化させ続けるだけです。

現在取り組んでいることの1つは、数字のチカラで業績を伸ばすコンサルティングが確立されてきたので、更にその効果を高めるために、作成した事業計画を具体的な行動に移す際に、お客様に即ご提案できる支援部隊を作ることです。たとえば「Webマーケティングを始める」、という事業計画までは当事務所とお客様とで作れたとしても、Webマーケティングの具体的な手法は我々よりもっと詳しい専門家がいます。ですからその部分はWebマーケティングに詳しい会社にやってもらう、採用が必要なら採用の会社にやってもらう。そういった支援部隊との戦略的提携を進めています。

株式会社HG&カンパニーという社名の「カンパニー(company) 」とは、「会社」であると同時に「仲間」を意味します。従業員もカンパニー、士業仲間もカンパニー、協力企業もカンパニー。全て仲間です。この仲間たちの力によって、お客様が、社会がより良く変わってほしい。「&カンパニー」、つまり仲間の幅を拡げていくことで、解決できる経営課題も拡げていくことを進めています。

私たちは、これからの時代も必要とされ続ける、「新しい会計事務所」の1つのモデルを作っていきます。うちの仲間達はやりがいや信念をもって働いているので、一人もくもくと会計業務を進めていくことの多い一般的な会計事務所とはイメージが違います。事務所内の会話には税務の会話、コンサルの会話、たまに雑談も多い気がしますが(笑)。会話の中から生まれる新しい発見や気づきもあります。業界経験者も未経験者も、これからの時代に自身の価値を高めたいと思っている方は、是非ジョインしてチカラを貸してほしいです。今いるメンバー、そしてこれからジョインする新しい「&カンパニー」と一緒に、これを実現させていきたいと思っています。

 

会計業界や今後の展望についてのお話を中心に伺う中でも、従業員のみなさまがゆたかになることがお客様の発展につながるという根底にある強い思いがとても伝わってきました。相手にとことん寄り添うとてもあたたかなお人柄が働く人もお客さんも引き付ける魅力なのだと感じました。萩口先生、ありがとうございました!

株式会社HG&カンパニー/はぎぐち公認会計士・税理士事務所

●設立

2012年12月

●所在地

東京都中央区日本橋本町4-15-11 岩月日本橋ビル8階

●理念

ここで働く人の物心を豊かにする

●企業URL

https://hgand.co.jp/

 

著者: KaikeiZine編集部

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