JSOX担当者自身も驚く影響の大きさ

JSOX導入後の業務フローの変更は事前準備、関係者調整等大掛かりとなります。業務フロー変更時の作業量の多さと長期の作業スケジュールから、JSOX担当者自身も従来の業務フロー対応とのギャップに苦しみます。「本当にそこまでするのか?」という半信半疑な気持ちが払しょくされるまで相応の時間を要します。

JSOXは年間を通じて内部統制が有効に機能しているかを計画的に検証する手続きです。社内社外の関係者も多く、監査法人の監査の対象となっています。「年度途中での業務フロー変更はJSOXへの影響が大きいので、来期から新業務フローにしよう」という判断も実務上一般的に実施されます。

業務フローの変更は2つに分けることができる

JSOXの業務フロー変更は「システム統制の変更を伴う場合」と「システム統制の変更を伴わない場合」に分けることができます。

「システム統制変更を伴う場合」と「システム統制の変更を伴わない場合」の違いにより、関係する当事者、必要となる変更スケジュールが大きく異なります。

「システム統制変更を伴う変更」と「システム統制変更を伴わない変更」を比較すると、「システム統制変更を伴う変更」はより大きな工数を必要とします。

システム統制の変更は、手作業の統制を変更するよりも財務数値に直接的な影響を与えるケースが多く、検証作業等の工数が大きくなる傾向があるため新統制の導入に時間を要します。システム変更を伴う業務フローの変更はスケジュールに特に注意が必要です。