内部統制の整備状況評価
内部統制の整備状況評価(業務プロセス)は、3点セットに記載された内容の確認のため、実務で適用されている規程や手順書等の確認や、証憑のサンプルを取得して、規程が順守されていることを確認する手続きです。
イメージを掴んで頂くために基準の記載を抜粋します。基準では以下のような事項に留意して有効性評価を実施することが求められています。
・ 内部統制は、不正又は誤謬を防止又は適時に発見できるよう適切に実施されているか。
・ 適切な職務の分掌が導入されているか。
・ 担当者は、内部統制の実施に必要な知識及び経験を有しているか。
・ 内部統制に関する情報が、適切に伝達され、分析・利用されているか。
・ 内部統制によって発見された不正又は誤謬に適時に対処する手続が設定されているか。
抽象的な表現となっていますので、実務においては、具体的にどのような内部統制をセットすれば上述の要件を満たすかを検討することが求められ、監査法人からの確認を受けることで確定していきます。
内部統制の運用状況評価
内部統制の運用状況評価は、内部統制が適切に運用されているかを判断するために、内部統制の運用状況の評価を実施することです。具体的には実務にて適用された証憑サンプルを取得し、設計された内部統制通りに実務がワークしているかを確認します。サンプル数は母集団全体の大きさによって決まります。
ロールフォワードの実施
内部統制報告書は期末日を基準日として作成されます。一方、運用状況評価手続は、実務上期末日より前に実施されます。内部統制に不備等が検出された場合、改善対応等を実施する必要があるため、問題点を早期に検出すること等が目的です。運用状況の評価手続を実施した日以降、期末日までの期間の有効性を確かめるための手続をロールフォワード手続きといいます。ロールフォワード手続きは統制に変更がないこと、重要なエラーが発生していないこと等をヒアリング、1件サンプルの取得等によって確認する手続きです。
ロールフォワード手続きの実施により、統制評価手続きによって確認した有効性が引き続き期末日まで継続していることを確認します。



