いいアイデアが浮かばない。そのようなときはぜひ、安定した需要を持つ「定番の需要」に目を向けてみてください。第31回【儲けのしくみ】ビジネスモデル構築の極意は、20個に及ぶ定番の需要の最終回です。

定番の需要の種類

前回は⑫の「知的」までご紹介しました。
今回は、残り8つを説明していきましょう。

⑬支援したい(GIFT)

一生懸命に何かに取り組んでいる人や団体を応援したい。
自分は手伝うことができないので、気持ちをお金で表現したい。
誰もが持つ「誰かを助けたい」という、根源的な欲求の1つです。

例えば、投げ銭やスーパーチャット(スパチャ)。
動画やライブ配信を行っている配信者に対して、お礼や応援を込めてお金を送る機能です。
動画配信では、もっぱら広告収入のイメージがあります。しかし、広告機能そのものに陰りが出始めている現在、双方向コミュニケーションにもなりうる投げ銭にフォーカスが当たっています。
投げ銭は、応援している歌手のCDやライブチケットを購入することと異なり、何かの「対価」ではありません。世代的に理解しづらい方もいるかもしれませんが、今や一つの経済スタイルとして確立しようとしています。

⑭専門的HACK

その分野における専門家の知恵を借りたい。
さまざまな問題があふれる現在、この需要は一層強く、そして定番化しています。

カテゴリーは多岐に及びます。
例えば、クラウド会計ソフトの雄、freee株式会社が提供するオウンドメディア。

「経営ハッカー」/freee
https://keiei.freee.co.jp/

経営と冠する通り、経理系、人事系からSNSなどのマーケティングまで経営判断に欠かせないジャンルが網羅されています。