数年前、某スピリチュアル系心理学の講師が「借金は踏み倒していい!」と発言したことが一部で注目を集めました。そして今、スピリチュアル業界の一部では借金が流行っているようです。これは課税上、問題はないのでしょうか。

■スピリチュアル業界は借金で資金集め?

2015年頃、「言わせて泣かせる」パフォーマンスで注目を集めた心理カウンセラーが、自身のブログや講座で「借金イエーイ!返さなくてもいい!」と受講生たちに呼びかけたことが注目されました。受講生の罪悪感を少しでも軽くするための一言だったようですが、過激すぎる言葉は当時、一部の業界関係者の物議を醸しました。

そして今、九州地方のある島に住むスピリチュアル関係者は、ファンからの借金で資金集めをしています。ある人は億単位の納税資金に苦慮したことから借金をするようになりました。また別のある人は、島に1億円超の家を建ててイベントを行うべく、100万円・300万円・500万円・1千万円の枠をもうけて個人から融資を募集しています。

一方は金融機関からの融資が受けられなかったことが背景にあるようですが、コロナで経済の先行きが見えない中での借金。万が一、返せなくなっても何ら問題はないように見えますが、実は贈与税のリスクがあるのです。