転職エージェントを活用した転職活動は、早め早めがポイント

こうした転職エージェントのメリットを最大限活かし、効率よく転職活動を進めるのであれば、税理士試験前後に初回の相談をすることをオススメします。よく、12月の合格発表後に転職活動を開始すると言う方を見かけますが、12月は繁忙期に突入するため、採用活動の時間を削減する会計事務所も多くあります。また、税理士試験の前後に科目合格者を多く採用することもあり、冬は有資格者や実務経験など即戦力として期待できる人材の採用傾向が高まります。忙しい時期には、経験が少ない科目合格者を教えられる人材がほしいわけです。
従って税理士科目合格者の転職活動は、試験結果を待たずに開始、終了させるのがベターです。それでも難しい場合は、税理士試験後にまず情報収集をしてしまいましょう。そして自身の方向性を固めておき、数ヶ月かけて転職への準備を進めるとよいかと思います。

自身のステージに合った会計事務所の求人選びが重要

引き続き試験勉強中の方は、勉強時間を確保するために転職をしたいという要望も例年多いです。勉強に理解のある会計事務所探しをするのもよいですし、最近では試験勉強中の所員をバックアップする会計事務所も増えてきております。例えば所員50名程度の会計事務所で、専門学校に通う日は定時帰りが承認され、さらに税理士試験前には特別休暇を取得できるというようなケースもあります。弊社では、こうした待遇や制度面も事前にしっかりヒアリングしてお伝えしますので、具体的かつ正確な情報を入手できるのも、弊社を利用するメリットとして感じていただけるはずです。

税理士科目合格者で、会計事務所で何かしらの実務経験がある方、企業での経理実務経験がある方の中には、純粋に業務のスキルアップをしたいと考えている方も少なくないはずです。現在の市況では、実務経験者であればオファーは比較的容易に獲得できるでしょう。特に税理士試験後は求人側も採用に積極的ですから、複数社内定をとることも十分可能です。

転職活動において一番重要な点は、自身の経験やスキルの棚卸しと志向の整理、そしてタイミングです。複数受けられるからと言って、むやみに多くの求人先を受けるのではなく、本当にやりたい業務なのか、自分の希望が実現可能なのかなどしっかりと考えて、他の応募者とバッティングしない時期に応募をしていくことで、勝率はグッと上がります。

税理士試験後の転職活動をより効率よく進めていくためにも、試験前から少しずつ情報収集をしていくことがポイントになります。転職相談に「早すぎる」ということはありません。少しでも気になったときが始め時ですので、お気軽にご相談ください。

(レックスアドバイザーズより転載 https://www.career-adv.jp/interview/vol5/ )