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正社員かパート勤務か・・・家庭と仕事の両立を目指す40代女性税理士の転職事例

出産や子育てがひと段落し、あらためてキャリアアップを目指す女性が増えていますが、こうした女性にとって壁となるのが勤務時間の制限です。正社員でなくてはキャリアアップが目指せない、そう考えている女性は少なくないようですが、果たして会計事務所の採用状況はどうなのでしょうか。実際の転職事例をもとにご紹介します。

40代女性税理士Mさん 転職のきっかけ

20代半ばで税理士登録をしてフロント業務をバリバリとこなしていたMさんですが、10年ほど前に結婚。妊娠・出産を機に時短勤務を希望し、パート職員として会計事務所に在籍していました。保育園の送り迎えなど時間には融通がきくものの、業務は記帳代行など単調な仕事がメイン。あらためて税理士としてスキルアップしていきたいという希望を常にお持ちでした。お子さんが小学校に進学され少し時間に余裕ができたこともあり、ワークライフバランスを重視しながらもフロント業務に携われるような求人を求めて、転職相談にいらっしゃいました。

求人選びのポイント

最初の面談では、Mさんは「自宅から通いやすく、17時定時で退社できる正社員の求人」を希望していました。フロント業務を担当したいという気持ちがある一方で、18時には自宅に到着していたいという時間の制約もあったためです。
しかし、ご希望を詳しく聞いていくうちに、正社員という雇用形態にこだわっているわけではなく、「やりがいある業務ができる=正社員」というお考えがあることがわかりました。そこでMさんの志向を整理し、下記をポイントに求人をご紹介しました。

・フロント業務を担当したい
・未経験の資産税業務にチャレンジしてみたい
・18時には自宅に帰宅したい
・雇用形態にはこだわらない

上記条件で求人を選定したところ、複数の会計事務所の求人をご紹介することができました。最近では、正社員や非正規社員といった雇用形態に関わらず定時退社や時短勤務が可能な会計事務所も多く、時間に制約がある職員でも、責任あるポジションを任されるケースが少なくありません。職務内容や事務所の雰囲気、自宅からの通いやすさなどを鑑みることで、求人の選択肢を広げることができました。

転職成功までの道のり

Mさんの選考が進み、最終的には2事務所から内定がでました。1つは中堅税理士法人の正社員で、定時退社の条件で年収は400万円の提示。もう1つは20名ほどの特化型事務所で、時給2500円のパート採用という条件でした。

最終的にMさんが選んだのは、後者のパート勤務の事務所でした。前者は、正社員で定時退社と条件もよく、申し分のないオファーだと思われましたが、最終判断の決め手となったのは家庭との両立でした。パート勤務であれば、お子さんの運動会や卒業式などのイベントごとの際に比較的融通がききやすいこともあり、家族の理解も得られ無理なく仕事が続けられると判断したようです。また、パート勤務とはいえフロント業務を担当でき、税理士という肩書きを使ってやりがいある仕事を任せてもらえるということも重要なポイントでした。入所後は、未経験の資産税業務にチャレンジすることができ、充実した毎日を送っているようです。

まとめ

仕事と家庭とのバランスで悩む人は少なくないと思いますが、キャリアアップをしていく上で必ずしも正社員という勤務スタイルが最適だとは限りません。どれくらい仕事に時間をかけられるのかといった制約や個人の価値観、家族の考え方によっても選択は大きく変わります。家庭と仕事の両立を目指す上では、雇用形態にこだわるのか、拘束時間を優先するのか、職務内容を重視するのかなど優先順位を整理し、自分に合った選択をすることが転職成功の重要なポイントと言えそうです。

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著者: REX編集部

レックスアドバイザーズ

公認会計士・税理士等の有資格者を始めとする会計人材専門特化した人材紹介会社。
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