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専業主婦からママ税理士へ 子育てしながら働く!ライフスタイル白書

初めまして!専業主婦から税理士、脇田弥輝(わきたみき)です。私は現在開業税理士で、また、大学院(法学専攻)の非常勤講師もしています。東京税理士会寄付講座租税論(消費税法)の講師も、3年連続担当しています。こんな風に自己紹介すると、自分でもとっても不思議な気持ちになります。だってなんだかバリバリのキャリアウーマンのようではないですか…?
でも私、元来キャリア志向は特別高くなく「結婚して出産したら専業主婦だわ♪」と思っていました。これから、そんな「簿記の『ぼ』の字も知らない専業主婦が育児をしながら税理士になったストーリー」をお届けしたいと思います。

私は現在、40歳、2人の男の子(中3、小5)がいます。
大学は理学部卒で、好きな科目は数学や物理学。法律や会計とは無縁でした。
大学卒業後は、なんとなく理系っぽいという理由で、情報システム会社でシステムエンジニアとして就職。プログラミングは楽しく、仕事にやりがいも感じていましたが、結婚を機に、東京から京都(夫の赴任先)に引っ越すことになり、たった1年2カ月で退職しました。
京都では大手半導体メーカーでCADオペレーターとしてアルバイトをしていました。週5日、10時~16時。とても楽しい職場で、CADは初めてでしたが適度に働き、適度に遊び…そんな生活に満足していました。

そして1年が経ち、「契約社員にならないか」というお話をいただいた丁度そのころ、夫が東京へ転勤することが決まり、そこも退職することとなりました。
東京へ戻り、派遣で少し働いているうちに、長男を出産。そこから私の専業主婦生活が始まりました。

そのころの住まいは、夫の会社の社宅で、社宅には専業主婦が多く、子育てにはとてもよい環境でした。その生活にとくに疑問も持たず「このまま専業主婦として子育てをしていくんだろうなぁ」とぼんやり考えていました。

ところが、長男が1歳を過ぎると夜8時から朝までぐっすり寝るようになり、夫の帰りは0時くらい。もちろん夜遊びに出るわけにもいかないし「この時間がもったいないなぁ」と考えるようになりました。何か趣味や習い事…、ペン字を習おうか、好きだった編み物を再開しようかなど、いろいろ考えているうちに、ふと、「子どもが大きくなったらパートでもしようかなって思ってたけど、今の私に何ができるんだろう??簡単に就職先も決まらないかも?」と考え始め、「何か資格を取るのもいいかもしれない」と思ったのでした。
どんな資格がいいか、比較的簡単な資格から、難関資格と言われるものまでいろいろ調べたところ、税理士という資格を知りました。

税理士は難しい資格ですが、

・科目合格制なため、仕事や育児と両立させている人が多い
・会計科目から入る場合は、数字が好きな私には抵抗が少なかった
・長男がもう少し大きくなってから働きたいから、数年かけて取るのもいいと思った

といった理由で、税理士を目指すことにしました。

とはいえ、会計の知識も税法の知識もゼロ。しかも社会人経験も少ない専業主婦。目指すと決めたときはドキドキしました。資格の学校に払った最初のお金は、確か15万円ほどだったと思いますが、「そんな大金を払ってまでやるべきなのか。子育てとの両立はうまくできるだろうか」と不安もいっぱいでした。

でもその一方で、目指すと決めた時点で、私の将来の可能性がパっと広がった気がしてものすごく、わくわくしたこともよく覚えています。「税理士になったら、あれもしてこれもして」と想像すると、妄想はどんどん膨らみ止まりませんでした。

当初は、「子どもが寝ている時間だけ勉強する。通信制で勉強するので家事や育児には支障を出さない。3年くらいで合格して子供が4歳くらいになったらパートで働き始めよう」という、今思えば試験の大変さも育児の大変さも、何も分かっていませんでした。でも、その無謀さゆえスタートを切ることができたのでした。

その後、当初の考えとは大きく逸れるそこからの10年間を、次回以降綴っていきたいと思います。

著者: 脇田弥輝

脇田弥輝税理士事務所/東亜大学大学院法学専攻非常勤講師

長男を出産後、会計・税法の知識ゼロから税理士を目指し、2013年税理士登録。税理士法人勤務を経て2016年脇田弥輝税理士事務所開業。「『外部の税理士の先生』ではなく、『内部の敏腕経理』と思って頂き、お客様とともに事業を成長させる」を理念とし顧問先と付き合う。著書に「ダンゼン得する知りたいことがパッとわかる 青色申告と経費・仕訳・節税がよくわかる本」(ソーテック社)がある。
■子育てママ~専業主婦から税理士☆合格体験&お仕事日記
http://ameblo.jp/zeirisi-ni-naru/

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