4.ストックオプションの運営の難しさ

ストックオプションは付与される従業員にとってリスクなどデメリットがなく、会社としてはキャッシュではないインセンティブとしてモチベーション施策として用意できるため、便利な存在です。

 

しかし、仕組みは複雑です。会社にとっても、従業員にとっても、既存株主にとってもwin-winになる設計を考える必要があります。より具体的に言えば、従業員は後から入社する方がいたり、職務の大変さなどが異なったりするため、誰がどのくらいストックオプションをもらうのか基準を考えることが重要です。また、ストックオプションは株式を購入できるということなので資本政策にも絡みます。従業員のストックオプションは権利行使して株式を取得することによる売却益がインセンティブになるため、安定株主分としては捉えづらいためです。

このため株式割合について、大きな割合をストックオプションに割くことは難しいでしょう。また、ストックオプションの特性から資金が潤沢ではない創業初期ほどストックオプションの活用はキャッシュの要らないインセンティブ施策として魅力的ですが、会社が成長していくと、初期の株式ホルダーは株式割合の中で重要な割合になりやすいため慎重に配分することが必要です。

 

ストックオプションは単にそのものだけでなく、給与など他のインセンティブなどとのバランスをとった設計も必要です。

ストックオプションは、制度が複雑であり、かつ、付与される従業員間の平等性や将来の会社経営も視野にいれた判断で設計することも必要であり、運営していくことが難しい存在であると言えます。

5.まとめ

IPOのストックオプションで人生大逆転!そのように思っている方もいますが、実際に自分が得られる利益を考えたら思ったほどではないということもあります。逆に創業初期からストックオプションを付与されており、4年ほどで順調にIPOに成功した場合は上場時に部課長クラスでも数千万円の富を築けるなんてこともあります。IPOやストックオプションという言葉に踊らされず、実際にどういった計算を想定した仕組みなのかを具体的に理解することが大切です。また、本来のIPOのメリットは、従業員にとって働きやすい環境の整備や、大きなビジネスにチャレンジしやすくなることなどがあります。IPOに臨む心構えはストックオプションによる利得目的だけで考えずに、複合的に捉えることが重要でしょう。

 

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