手持ちの資産を金融銘柄に投資する前に、儲けを予想しておきたいですよね。今回は、実際の利益を把握するための運用のシミュレーションについて解説します。

いまお手持ちの資産を、投資したい金融銘柄に投資して運用した場合に、実際にどのくらい儲けることができるのでしょうか?

今回の記事では、それをシミュレーションしてみることで、実際の利益を把握できることを解説します。

資産運用をシミュレーションする際に大事なこと

資産運用のシミュレーションをはじめる際には、まず最初に資産をどのように運用したいかを考えた上で、金融銘柄の種類を選択しましょう。

具体的には、定期預金や、価格変動商品と呼ばれる株式や投資信託の投資など、どういった銘柄で資産を運用するのかを決めてから、具体的なシミュレーションに入っていくことが重要です。

また、実際どのくらいの額を運用するのかも決め、さらに利回りやリスクなどを事前に調査しておくことも大切です。

毎月どれくらい積み立てられるのか?

「積み立て」でどれくらい利益が出るのかをシミュレーションすることで、その資産運用銘柄が最適なのかを判断することができます。

具体的には、積み立て金額や積み立て期間などを決めてシミュレーションすることで、より正確な予測が可能となり、本格的に資産を投じて投資する際の指標となります。

そうして想定の利益額を知ることで、たとえば外貨か株式のどちらが最適かなどを、比較検討することも可能です。

年利をどれくらいで回すのか?

シミュレーションをする際に、積み立て額とあわせて必要なのが「年利」です。

単に利回りと呼ぶことも多いその年利を、どれくらいで回すかで利益も上下します。

特に中長期での運用の場合は、高い年利で運用することができれば、利益が出る可能性が高まります。

投資信託や株式運用の場合、5〜9%程度の年利での運用も可能なので、それにより資産を増やすことができます。

金融庁のサイトで!資産運用シミュレーションを年利3%で回してみると

積み立てと利回りが分かれば、利益をおおよそ計算することが可能です。

ではここからは、実際にシミュレーションをしていきましょう。

年利と期間を定めれば、おおよその利益をシミュレーションすることができます。

金融庁のサイトにある「資産運用シミュレーション」で、「毎月の積立金額」「想定利回り(年率)」「積立期間」を入れると計算できるので便利です。

資産運用シミュレーション : 金融庁

・年利3%で毎月3万円の積み立てで10年後の利益は?

資産運用シミュレーションで、年利3%で、毎月3万円の積立で10年後を計算すると、約60万円の利益を得ることができます。

さらに20年後で見ると、利益は約265万円となります。

・年利3%で毎月5万円の積み立てで10年後の利益は?

資産運用シミュレーションで、年利3%で毎月5万円の積み立てで10年後を計算すると、約100万円の利益となります。

さらに20年後で見ると、利益は約440万円となります。

つまり長期的に運用する際には、利回り3%でも積立額がある程度あれば十分な利益を出せるわけです。

資産運用シミュレーションを年利5%で回してみると

次に、年利5%でシミュレーションをしてみましょう。

3%よりはリスクは高まるかもしれませんが、リスク管理を心がければどれくらい利益が出るのかを、見てみましょう。

・年利5%で毎月3万円の積み立てで10年後の利益は?

資産運用シミュレーションで計算すると、毎月3万円という少額投資の積み立てでも、年利が5%ならば約105万円の利益となります。

さらに20年後で見ると、利益は約510万円となります。

・年利5%で毎月5万円の積み立てで10年後の利益は?

資産運用シミュレーションで計算すると、年利5%で毎月5万円の積み立てで10年後では約175万円の利益となります。

さらに20年後で見ると、利益は約855万円までになります。

リスク管理を徹底できれば、これだけの利益を出すことができるのです。

こうしてシミュレーションをすることで、その他の銘柄とも比較をしながら、優良な銘柄を探すことも可能です。

もしほかにもいくつか良い銘柄が見つかれば、分散投資によるリスク回避をすることにもつながります。

また大手の証券会社では、アドバイザーやフィナンシャルプランナーの資格保持者が資産運用をサポートしてくれます。

その中で、シュミレーションを依頼することも可能です。

投資信託は?元本も理解しておこう

「元本」とは、資産運用のための金融銘柄の購入に充てた金額のことです。 

いわゆる元手というと分かりやすいかもしれません。

実はこの元金次第で、利益額も大きく異なってきます。

たとえば10年間の積立ならば、徐々に資本となる元金が増えていく仕組みとなります。

具体的には元本が100万円の場合、1年後に利益が10万円出ると、そこからは元本が110万円で運用することになり、年々利益も増していく仕組みです。

投資信託は元本割れが起こることもあり、スタートしたときよりも10年後に価格が値下がりし、それにより利益が出ることもあります。

まとめ

資産運用をシミュレーションすれば、10年後、20年後の利益まで想定することが可能です。

運用の結果、どの位の金額になるのかを確認しておくことで、自分にどのような資産運用が最も適しているのかを判断する参考になります。

そのため、ぜひ投資の前にシミュレーションをしておくことをおすすめします。

資産運用は、投資する元金や年利が上がれば、その分の利益も上がります。

そこで重要なのが、できるだけリスクを回避しながら投資をすることです。

シミュレーションに加え、実際に銘柄を調査し、また近年のチャートの動きで暴落せずに安定しているかを確認したりして、十分な情報を得た上で実際に資産を投じましょう。


 

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