確定申告を税理士に丸投げするメリットとは?

確定申告を税理士に丸投げする代表的なメリットは以下の3つです。

1. 稼ぐことだけに集中できる

確定申告の結果として、還付金が受けられる場合もありますが、正しく確定申告をしても1円の利益にもなりません。

そのため、面倒な確定申告は専門家である税理士に任せることで、自分で稼ぐことに集中できます。

2. 確定申告の期間内に正しく納税できる

確定申告の期間は毎年決まっています。

この期限内に確定申告を行い、納税を済ませなければなりません。

税理士に確定申告を任せることで、この期間に確実に確定申告を完了できます。

正しく確定申告を行うためには、適切に申告書に記入を行い、証拠となる資料を添付する必要があります。

通常この手続きにはかなりの時間がかかりますが、税理士に任せてしまえば、手間なく正確な確定申告が可能です。

3. しっかり節税対策を行ってもらえる

税理士に任せる最大のメリットは、節税対策ができるということです。

控除などをうまく活用して、納める税額を少なくすることができます。

経費として計上できるもの、計上できないものを区別するのは素人には難しいことなので、税理士に任せてしまった方が安心です。

個人の確定申告には2種類ある

個人(個人事業主)が確定申告する場合、白色申告による確定申告と青色申告による確定申告の2種類があります。

白色申告

白色申告とは、次で説明する青色申告以外の方法で確定申告をすることを言います。

青色申告と比べて手間がかからないものの、税の控除額は小さくなります。

青色申告

一方、青色申告とは、日々の取引を所定の帳簿に記帳して、その記帳に基づいて正しい申告をすることによって、税金の面で様々な特典を受けることができる制度を言います。

最大で65万円の税控除を利用することが可能です。

青色申告によって確定申告を行う場合、原則として、正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)により記帳を行わなければならず、事前に青色申告の申請・届出書を提出する必要があります。

サラリーマンが確定申告する際の注意点3点

サラリーマンが確定申告をするときは、以下の点に注意が必要です。

1. 確定申告の期限に注意する

確定申告には期限があります。

令和4年分の所得税等の確定申告の相談及び申告書の受付は、令和5年2月16日(木)から3月15日(水)までです。

すでに80%以上の方が確定申告会場に来場せず、e-Taxなどを活用して確定申告を行っています。

期限までに確定申告を完了させるためにも、積極的にe-Taxを活用しましょう。

2. 確定申告を忘れるとペナルティがある

確定申告を忘れると罰則(ペナルティ)があるので注意してください。

たとえば、期限後に申告をしたり、所得金額の決定を受けたりした場合には、申告等によって納める税金に加えて、無申告加算税を納めなければなりません。

さらに、延滞税と呼ばれる利息的な性格をもつ費用についても納付する必要があります。

3. 損益通算を上手に活用して節税する

損益通算を活用すれば、節税を行うことができます。

損益通算とは、各種所得金額の計算上生じた損失のうち一定のものについて、一定の順序にしたがい、総所得金額、退職所得金額または山林所得金額等を計算する際に他の各種所得の金額から控除を行うことを言います。

所得の金額の計算上損失が生じた場合に、損益通算の対象となる所得は次の所得です。

(1) 不動産所得

(2) 事業所得

(3) 譲渡所得

(4) 山林所得

これらの損失については、損益通算を行うことで節税を行えます。

まとめ

サラリーマンの方は、通常、確定申告をせずとも問題ありません。

それは、会社側が確定申告の代わりとなる年末調整を行ってくれているからです。

しかし、一定の条件下においては年末調整が行われず、サラリーマンの方でも確定申告が必要となります。

確定申告は手間がかかるものなので、わからないことがあれば、税理士への依頼を考えてみてください。


取材記事のお問い合わせはこちらから

◆最新記事はKaikeiZine公式SNSで随時お知らせします。
 
◆KaikeiZineメルマガのご購読(無料)はこちらから!
おすすめ記事やセミナー情報などお届けします。
メルマガを購読する