個人事業主が社会保険に加入する際の注意すべきポイント

個人事業主の方は、社会保険に加入する際に以下のポイントを注意してください。

個人事業主の方は、3つの社会保険について加入するか否かという選択ができるわけではありません。

3つの社会保険は、必ず加入しなければならないものです。

これを前提として個人事業主の方の社会保険の特徴について解説していきます。

社会保険料は自己負担

個人事業主の方が加入する社会保険については、基本的に全額自己負担となります。

会社員のように、保険料を会社と折半するわけではありませんので注意してください。

個人事業主の方については、自分の分の国民健康保険料や国民年金保険料だけではなく、家族の分の保険料についても支払う必要があります。

社会保険料は経費にできない

個人事業主の方が支払う社会保険料は、事業のための支出ではありません。

したがって、個人事業主の方が支払う社会保険料に関しては会社の経費として処理することはできないので注意してください。

会社の経費として支出することはできませんが、確定申告の際に自身の所得税を計算する過程で、社会保険料控除として処理することになります。

従業員の社会保険料は経費にできる

個人事業主の方が従業員を1人でも雇用する場合には、原則として従業員のために雇用保険と労災保険に加入する必要があります。

加入すると言っても、自分が加入するわけではなく従業員のために代わって加入するというイメージの方が近いでしょう。

従業員は、会社が事業を行うために必要であることから雇用しているため、従業員に対する支出は会社の経費として処理できます。

したがって、従業員の社会保険料については会社の経費として処理が可能です。

個人事業主の方が利用可能なのは保険制度だけではありません。

以下の記事では、個人事業主の方に加入をおすすめできる保険制度や共済制度について解説しているので参考にしてください。

【関連記事】

個人事業主も保険に入ったほうがいい?加入すべき保険、共済などを解説 | KaikeiZine

まとめ

個人事業主の方は、会社員と比べると加入できる社会保険が限定されるので注意してください。

たとえば、個人事業主の方は雇用保険・労災保険に加入することはできません。

雇用保険や労災保険は会社の従業員が加入対象となっている保険ですから、従業員を雇用している個人事業主の方であれば原則として加入しなければなりませんが、これは従業員のために加入手続きをするのであって自身がこれらの社会保険に加入するわけではありません。


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