公務員がもらえる年金の種類

地方公務員が受け取ることができる年金には、主に2つの種類があります。

1つは「基礎年金」であり、2つ目は「最終給与と勤務年数に基づく厚生年金」です。

基礎年金は、全国民が加入する国民年金の一部として提供され、支払った期間によって支給額が決まります。

40年間の保険料納付すると満額が受け取れます

一方、厚生年金は、基礎年金に加えて受け取ることができる年金で、勤務年数と最終給与に基づいて計算されます。

公務員の給与は一般的に安定しているため、厚生年金も安定した収入源となります。

公務員の年金は厚生年金に一元化

平成27年度一元化により、地方公務員の共済年金は厚生年金と統一され、計算方法や支給額についても変わることとなりました。

この一元化により、地方公務員の年金も厚生年金と同じ計算方法に基づくこととなり、最終給与と勤務年数から年金額が決定されます。

この計算方法により、勤務年数が長いほど、また、最終給与が高いほど受け取れる年金額は増えます。

しかし、一元化により一般の厚生年金加入者と公務員の年金の差は縮まりました。

これは公平性を確保する一方で、地方公務員の年金が減少するという影響ももたらしています。

かつてあった共済年金からの変更ポイント

公務員の年金制度は、かつては共済年金と呼ばれる独自の制度でした。

共済年金では公務員の報酬に基づいて職域部分と呼ばれる追加の年金があり、民間のサラリーマン等と比べ、職域部分で多く年金をもらうことができました。

年金制度の統一に伴い、保険料率統一され職域加算部分が廃止、新たに「年金払い退職給付」が設けられました。

まとめ

地方公務員の年金生活を理解し計画するためには、様々な要素を考慮することが必要です。

年金の一元化による変化、最終給与と勤務年数による影響、そして生活費やゆとりある老後を送るための必要な資金など、これらをすべて総合的に考えることで将来の年金生活のシミュレーションが可能になります。


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