職業別の簿記区分

簿記資格を取得する際に考えなくてはならないのは、職業別の簿記、商業簿記と工業簿記によって学習の仕方や対策の仕方が異なる点です。

以降では商業簿記と工業簿記の特徴について解説します。

商業簿記

商業簿記とは企業の経理や会計に関する基本的な記帳方法を指すもので、一般的に「簿記」と言った場合、この商業簿記を指すことが多いです。

商業簿記は、すべての業種における経理の基本として位置づけられており、決算報告書や収支書などの会計処理を記録する際の基盤となります。

商業簿記の学習は、会計の計算の仕組みを理解することから始まります。

会計計算は企業の財務状況や業績を正確に把握し適切な経営判断を下すための基礎となるため、非常に重要です。

また、商業簿記は工業簿記などの他の簿記と比較しても学習の範囲が広く、読解力や計算能力が求められるため学習には時間と努力が必要です。

しかし、この商業簿記の知識は経理や会計の仕事だけでなく、ビジネスの現場での意思決定や分析など、多岐にわたる場面での活用が期待されます。

そのため、商業簿記の学習は幅広い職種やビジネスシーンで活躍するものといえるでしょう。

工業簿記

工業簿記は、製造業に特有の会計処理を扱う簿記の一分野です。

製造業は商品を生産・加工する業種であり、その特性上、原材料の仕入れから製品の完成までの間に発生する多様なコストを適切に計算・管理する必要があります。

工業簿記の中心となるのは「原価計算」です。原価計算は、製品一つ一つがどれだけのコストで製造されたかを明確にする計算手法であり、材料費、労務費、製造間接費などの要素を含みます。

これにより、製品の適正な販売価格の設定や、コスト削減の方向性を見定めることが可能となります。

工業簿記の学習には商業簿記の基本的な知識に加え、製造業特有の計算方法や勘定科目の理解が求められます。

特に、製品の生産プロセスやコストの構造を深く理解することが、正確な原価計算を行う上で不可欠です。

日常のビジネスシーンでは、工業簿記の知識は製造業の経営判断や戦略策定において重要です。

コスト管理や生産効率の向上、さらには競争力の強化に繋がるため、製造業に従事する者にとっては必須のスキルといえるでしょう。

まとめ

簿記試験には「日商簿記」「全商簿記」「全経簿記」があり、それぞれ難易度や試験内容が異なります。

また、簿記の種類としては「商業簿記」と「工業簿記」があり、学習手順や求められる知識が異なります。

それぞれの試験や簿記の種類を理解し、自身の目的やキャリアプランに合わせて適切な資格を選びましょう。


取材記事のお問い合わせはこちらから

◆最新記事はKaikeiZine公式SNSで随時お知らせします。
 
◆KaikeiZineメルマガのご購読(無料)はこちらから!
おすすめ記事やセミナー情報などお届けします。
メルマガを購読する