簿記試験は、正確かつ迅速な計算能力を試される場面が多々あり、適切な電卓の選択と使い方の習得が必要です。本記事では、電卓選びのポイントとその使い方のコツを解説していきます。
この記事の目次
簿記試験で使える電卓の制限
簿記試験で使用する電卓には、特定の制限が設けられています。
これは、試験の公平性を保つためや、特定の機能を使っての不正行為を防ぐための措置です。
簿記試験で使用できる電卓は基本的な計算機能のみを持つものに限られ 、関数機能を持つものは使用できません。
また、印刷機能、メロディー機能、プログラム機能、辞書機能などの特別な機能が搭載された電卓は使用が許可されていません。
簿記試験に使う電卓の選び方
簿記試験において、電卓は必須のアイテムとなります。
適切な電卓を選ぶことは、試験の効率や正確性に大きく影響します。
特に電卓の形状は、使用感や計算速度に直結する要素となるため、注意深く選ぶ必要があります。
今回は電卓の選び方を、形状や機能面からご紹介します。
電卓の形状
電卓の大きさは、持ち運びやすさやデスク上での取り扱いやすさを考慮しましょう。
簿記試験では試験時間内に多くの計算を行うため、手のひらサイズの電卓がおすすめです。
キーの大きさや間隔も重要なポイントです。
小さすぎるとキーが押しにくく、大きすぎるとデスクのスペースを取りすぎる恐れがあります。
電卓のキーは、押しやすさが非常に重要です。
キーが硬すぎると連続して入力する際に疲れやすく、柔らかすぎると誤入力のリスクが高まります。
また、キーの大きさや間隔も考慮する必要があります。
指のサイズに合わせて、キーが一回り大きい電卓を選ぶと、タイプミスを防ぐことができます。
他にも、特殊な配置の電卓は避ける、電卓の裏面に滑り止めが付いているなど、計算のスピードや正確性に影響する要素を考えて選ぶようにしてください。
12桁表示
12桁表示の電卓は、簿記試験の計算問題には重宝します。
簿記3級では10桁でも対応可能ですが、簿記2級や1級では桁数が少ないと計算に支障をきたす可能性が高いです。
特に、大きな取引や海外通貨の換算などを考慮すると、12桁の電卓が必要となる場面が増えます。
メモリー機能
簿記試験では複数の計算を同時に進める場面が多く、メモリー機能は非常に役立ちます。
メモリー機能は計算結果を一時的に保存するもので、「M」のついたボタン(「M+」「M-」「MR」「MC」など)を使用して操作します。
例えば連続した計算結果を保存しておき、後でそれらの合計を求める際に「MR」ボタンで一気に取り出せるのが特徴です。
簿記試験の時間制限内で効率的に計算を進めるためには、メモリー機能が搭載された電卓の選択は欠かせません。