会計事務所にとって1年で最大の繁忙期である、年末調整と確定申告。その時期を支える即戦力として、優秀な派遣人材の確保は欠かせません。採用競争が激化するなか、理想の人材確保がかなう秘訣について解説します。

この記事の目次

会計事務所がもっとも多忙を極める、年末調整と確定申告の時期。
その時期を乗り切る際に有効な手段とされているのが、「派遣人材の採用」です。
しかし最近は採用競争が激化し、特に優秀な人材の確保が難しくなってきています。

では、年末調整・確定申告に向けて優秀な派遣人材を確保するためにどうすればいいのでしょうか?
その秘訣を、人材派遣サービス「REX派遣」のベテラン・コンサルタントである武田裕貴氏が解説します。

REX派遣コンサルタントの武田裕貴氏

武田裕貴

2019年入社のコンサルタント。REX派遣では会計事務所のクライアントを複数担当、手がけた派遣人材スタッフの稼働実績も多数。クライアントとスタッフからの信頼が厚く、さまざまな相談事項にも柔軟に対応が可能。長期的フォローを得意とし、前職の求人広告の営業経験から人材採用に関するトータルサポートにも強い。

年末調整・確定申告の派遣人材採用の最新事情

年末調整・確定申告の時期に会計事務所が欲しい派遣人材の条件は、どこの事務所も大きく変わりません。

  • 業務についてレクチャーをする余裕はないので、年末調整・確定申告のスキルが高く、経験も豊富な人材
  • 「書類の整理整頓」から「申告書作成」までができる、いわゆる“自走できる”人材

こうした条件を満たす人材は、どこの事務所も喉から手が出るほど欲しいものです。
そのため、確定申告時期に申告書作成まで自己完結できるような人がひとたび求人市場に出れば、複数の事務所からすぐに声がかかります。

9月中旬以降ではもう遅い!派遣の「採用戦線異状あり」

過去を振り返ると、9月中旬以降に人材の募集を開始しても年末調整や確定申告に間に合うケースは多々ありました。
しかし、2024年度は例年よりも市場の動きが早く、9月中旬から動き出しても優秀な人材の確保が厳しかったというのが、現場担当者としての所感です。
優秀な人材は過去に稼働した事務所から声がかかることが多いが、そのタイミングは実は8月や9月頃というケースがとても多いもの。
結果的に10月・11月頃から動き出しても、優秀な人たちはたいがいすでに過去に稼働したことのある事務所での就業が決まってしまっているパターンが大半です。

つまり優秀な派遣人材を確保するためには、“9月初旬”には動きはじめるべきです。
そうすれば、他事務所との人材の取り合いに競り勝ち、年末調整・確定申告に必要な人材が確保できるでしょう。

9月からどう動くべきか

まずは9月から求人掲載をはじめましょう。そうすることで、優秀な候補者の取りこぼしが防げます。
冒頭でも言ったように、貴社が欲しい候補者は他社も欲しいものです。
事務所からの採用希望が多数寄せられる10月以降になると、優秀な候補者は複数の事務所からアプローチを受けることになり、時給の高さで勝負せざるを得なくなってしまいます。
9月から求人を掲載することで、まだ他社が動いていない段階から、動き出しの早い優秀な候補者と接点を持つことができるのです。

また以下の理由から、地方にある事務所ならばなおさら求人掲載を急ぐべきです。

  • 地方エリアはそもそも求職者の母数が少ない
  • 地方案件はタイミングが命。数少ない求職者がいつ求職活動を開始するか分からないので、そのタイミングを逃さないようできる限り長く掲載を続けておく必要がある

欲しい時に人員が確保できるエリアは、求職者が集中する都心エリアくらいだと認識する必要があるわけです。